長かった梅雨がようやく明けたと思ったら、一気に夏の空気に入れ替わりました。夏のツーリングと言えばやはり高原ですが、私の自宅からは、その高原が遠い遠い、、。
しかも7月30日は北関東の天候が不安定な感じでしたので、この日も降水確率ほぼ0%の房総に出撃です。
前回は、孤独のグルメに登場した大原の源氏食堂が目的でしたが、房総にはもう一つ、金谷の「はまべ」という登場店があります。どうせ行くならここを目的地にしようという事で出発しました。
今日のお目当てはアジフライです。同じ金谷には「さすけ食堂」という黄金アジの超有名店がありますが、ここは土日3時間待った、という話がざらにあるくらいのとんでもない店ですので、ここからは徒歩圏の近さにあり、孤独のグルメでもアジフライが絶賛されていたはまべを目的地にしたわけです。そもそも行列というものをほとんどしないものですから。
暑くなりそうな予報だったので、朝早く出発して昼飯終わったらすぐ帰ってこようと計画を立てました。頑張って何とか6時台には出発しましたが、7時になった時点で、車載の気温計はすでに29°Cです。
バイクがクルマと決定的に違うのは空調の無いところ。真夏にツーリングに行くのは酔狂以外の何物でもないですが、それでもできるだけ快適なコースをと、工夫はします。ご承知の通り千葉には高い山はありません(愛宕山408m=47都道府県の最高峰比較で最下位!!)から、高原の涼しい空気は望めません。となれば、まず市街地は極力避け、緑の多いコースを、ということで内陸のコースから、内房を目指しました。
恒例の道の駅スタンプラリーを兼ねて、まずは道の駅ながらです。
暑い中でも、信号のない道を停車せず走り続けられれば、思いのほか快適です。ウェア上下、シューズ、グローブに至るまで全てメッシュなので、風は通りますから。
それと内陸の里山を抜ける道は、集落(これが里ですね)と集落をつないでおり、その間には峠が多くあります。集落を抜ける時には31°だった気温が、峠に差し掛かり30.5°になると、わずか0.5°なのに確かに当たる風に涼しさを感じます。昔の旅人が、峠にある茶屋で、吹き抜ける風に癒されて一休み、というのもわかる気がします。クルマで移動していれば常時快適な車内で過ごせるのでしょうが、こういった自然のちょっとした涼しさをホントに心地いいと感じられるのは、バイクならではです。殆ど負け惜しみですが・・。
こんな何の変哲もない道が好きです。交通量少なく、信号も少なく淡々と走れる道が房総には一杯あります。動画はやや早送り気味、実速度は法定内です。
ここから道の駅ふれあいパークきみつを経由して、順調に内陸を抜け、富津で内房(東京湾添い)に出ます。ここで時間は11時前、本来はあとこの周辺の道の駅3つ消化して食事のつもりでしたが、開店11時には行列になりそうな気もするので、先に金谷に向かう事にしました。久里浜からの東京湾フェリーが着く金谷港を過ぎればすぐです。
まず、さすけ食堂の前を通過しますが、人っ子一人おらず、本日休業。嫌な予感がしつつ数十秒ではまべの前に到着。はい、はまべも休業でした・・。孤独のグルメツアーあえなく失敗です。
他にも色々店はあるのでしょうが、挫折感で根気を失くしており、メジャーな「ばんや」に行くことにしました。とはいえ頭はアジフライで一杯でしたので、ばんやで人気の寿司や刺身、なめろうといったメニューには心惹かれず、煮魚の定食にしました。骨までしゃぶるように完食しましたので、結果OKだったんですが。
それなりに満足し、はまべは次の機会として、近隣の道の駅3カ所を回って帰ることにしました。きょなん、富楽里、保田小学校ですが、保田小学校は文字通り廃校になった小学校の再利用で、宿泊設備や日帰り湯も備えた、なかなかの施設でした。
食事を済ませて早々に帰路につく積りが、道の駅巡りしてたらすっかり遅くなってしまい、暑さはピークに。遅くなりついでに金谷港でフェリーの写真を撮って帰宅です。
帰りは高速で時間節約しましたが、気温は35°C!今年一番の猛暑の中を走ることになりました。