2月16日から確定申告の受け付けが始まりましたが、e-TAXなら事前申告もできるとのことで、早めに申告を完了しました。
確定申告そのものはサラリーマン時代からしていましたので、そんなに戸惑いもありませんでしたが、今年は初めて青色申告をするということもあって、いつになく早めに準備をし、決算書部分については1月末にはほぼ完了していました。
順番としてはまず給与以外の収入を事業所得として、青色申告することを認めてもらうために、「個人事業の開業・廃業等届出書」と「所得税の青色申告承認申請書」を提出すること。これは昨年の確定申告時期に届け出済みです。
次に、青色申告を受けるためには、複式簿記の帳簿類を準備して1年分の取引を記録することが必要ですが、これは独力では無理だと考えて市販のソフトを使うことにしました。私は、「マネーフォワードクラウド確定申告」というものと契約しました。
昨年までも、事業所得的なものがあるにはありましたが、給与所得が収入の殆どでしたので、すべて雑収入で処理して確定申告していました。給与収入が主で、その他の収入が従だったのでこの処理だったのですが、今回からはそれが逆転して雑収入だったものが主たる収入となるので、事業収入とした上で青色申告の処理をした、ということになります。
上の記事でも書いた通り、記帳作業そのものは結構楽しくて、一年間苦にはなりませんでした。フルタイムではないとはいえまだ出勤していた5月末までは、週末にまとめてやるのでそれなりに遊びとの両立は大変でしたが、出勤しなくなった6月からは、むしろいい暇つぶしと頭の体操になったと思います。
そしていよいよ1年の結果を締める決算となるのですが、私のような個人事業主は、基本的には一つの財布で事業用の支出と個人の支出を賄いますから、これをきちんと区別して処理する必要があります。
例えば住居をオフィスとして使用している場合(そんな大層なものではなく、自分の部屋で仕事しているだけですが)、例えば水道光熱費とか、電話代とかは家事按分と言って使用比率によって経費を按分しますし、マイカーを仕事で使った場合も走行距離等で同様に処理します。
住居の使用比率は仕事に使っている部分の面積と住居全体との比率で算出し、電話の比率も私の携帯と家の固定電話の使用比率を考えて、それで各経費の支出の度に按分していました。これらは一度決めればそのままですが、クルマの場合は各月で走行距離を算出して毎月比率を算出していましたので、日々の取引でこういう按分計算をいちいちやることは、楽しいとはいえ結構大変でした。
そして年が明けていよいよ決算処理を始めた時、こういう家事按分の機能は最初からこのソフトに備わっていたことがわかりました。いちいち手計算しなくても、クリック一つで年間取引を一括処理してくれました。結構ショックです。これまでの時間は何だったんだ、、。でもこの機能があることがわかりましたので、今年からはもっと楽です。
1年締めてみて感じたのは、思ったほど経費計上はできないな、ということです。サラリーマンの時には自営の人は生活費全て経費で落としているように思っていましたが、そう甘くはないようです。私の場合どちらに転んでも大した納税額にはならないわけですから、この歳になってあまりみっともないことはしたくないとも思います。
さて、事業所得の部分の計算が終われば、次はその他の収入もあわせて計算して所得税の確定申告となりますが、ここからは昨年までと同様に、e-TAXを使って申告作業を進めます。
申告を終えた結果ですが、昨年は年途中で退職しましたので、それまでの源泉徴収分が過払いとなっており、所得税の還付が受けられそうです。自分が払いすぎていた税金の還付に過ぎないのですが、ちょっとした小遣い気分なのも例年通りです。
ただ昨年は、退職後住民税を一括納付することとなって慌てましたので、今年はこの所得税の還付分は無駄遣いせず、置いておこうと思います。
また今年からは、所得税を源泉徴収されない収入が多くなりますので、今までのように確定申告=税金の還付ではなく、確定申告=税金の納付というのが当たり前になる、と心得ておかないと危いです。