シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

特別定額給付金、入金されました。

 

世間では、オンラインでの特別定額給付金の申請のために、マイナンバーカードのパスワードを忘れた人が役所に押しかけて窓口機能が麻痺したとか、申請に不備が多発して、オンライン受付そのものを中止する動きがあるとか、色々問題が起こっていますので、ウチのは大丈夫だったかと心配していましたが、無事受理されたらしく、5月19日給付金が入金されました。

 

申請は5月9日でしたから10日で入金されたことになります。素早い入金で、有難い話です。
私のITリテラシーは、年相応で決して高くはありませんが、そもそもオンライン申請自体はそんなに難しい手続きではなかったと思います。(持続化給付金や千葉県の給付金は、資料の添付がとてもやりにくかったり、何を求められてるのか判らなかったりで、やたらと時間がかかりはしましたが、、)
ですから何でそんなに不備が多発しているのか不思議だったのですが、世帯主以外のマイナンバーで申請していたり、住所を間違えていたりとか、そもそもオンライン申請への理解不足という次元ではない話みたいです。まあ私自身、無事申請が通ったので強気になってこんなこと言っている、ということは否めませんがね。

 

またマイナンバーカードを今回オンライン申請のために作成しようとしても、1か月以上はかかり、それにも「けしからん!何とかしろ!」という声をあげる人がいるのだそうです。こういった人たちは、マイナンバー制度導入にあたって、国民皆背番号制は、国家による個人情報管理や、個人情報漏洩リスクがある、ということを理由に、主義・主張としてカードを作らなかった人ではないんですかね?

 

米国ではマイナンバー制度と同様の社会保障番号制が導入されていて、ほぼ全国民を一元管理できるようになっているようですが、それはこの制度が便利だったというよりは、この番号を取得しないと円滑な市民生活が送れないという誘導をしたからなんでしょうね。好き好んで国家に情報管理されたい人はいなかったと思います。また情報漏洩のリスクも確かに存在していて、詐欺等の被害も結構な規模で多発しているのだそうです。


日本では世論に配慮して(?)、強引な導入はしておらず、結果として現時点でも15%程度しかマイナンバーカードを持っていないという状況ですから、情報の一元管理には程遠く、手作業に頼る部分が多く残ってしまっています。結果マイナンバーカードを持っている人間にもメリットは余りなく、今回の申請にしても、オンライン申請といいながら、一手間二手間余計にかかってしまいます。それでもe-taxでの確定申告以外では今回が数少ないメリットを感じた瞬間ではあります。

 

正直今回の給付金制度も、全国民に一律10万円支給するよりは、当初案の減収世帯への30万円案の方が余程公平な制度ですし、今回の制度は悪平等であることは確かだと思いますが、元の案では下手したら数か月、年内一杯かかったりしたでしょうね。

 

そもそも、今回の新型コロナへの対応全般も含めて、政権への批判が知識人の証しのように思っている人って多いですよね。確かに無自覚・無批判は有権者としての責任を放棄していることになるのだとは思いますが、やみくもな批判、それも代案のない批判だけなら意味はないと思います。
現役末期、コンサル系の人たちからクリティカル・シンキングという言葉を聞くことが多くなっていました。批判的思考とも訳されますが、単純に否定したり反対したりするという考え方ではなく、議論の前提条件が「本当に正しいのか」と疑問を持って、考えを深めて課題を解決していく思考作業だと思います。

 

確かに現在の安倍政権は一強体制に狎れてしまい、傲慢・強引な手法が目立つようになりましたが、かといってすぐに取って代われる存在は見当たらず、今の政権も実務的に無能という程ではないと思います。それこそ本当の意味でのクリティカル・シンキングが必要で、幾つかの負の現象にとらわれて全体の判断を誤ってしまうハロー効果に陥らないようにしないとと思います。負が幾つかなんていう可愛いものではなく沢山ありすぎ、という声もありそうですが。

 

 

 

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