異様に長く、しかも合間の晴れすらほとんど無い梅雨のおかげで、1か月以上バイクに乗れていませんでした。結果的に雨が降らなかった日はありましたが、予報では常に降水確率が高くて、バイクを引っ張り出す気になれない日ばかりでした。私の場合は現役の皆さんと違って平日限定ライダーですから、平日の晴れが重要です。
前回房総半島にツーリングに出かけた時は、次は涼しい高原へと書いたのですが、新型コロナが再拡大して、またも遠方へのツーリングがはばかられる雰囲気になって来ました。
仕方ありませんので、朝から晴れたのこの日、県境を越えないツーリングということで再び房総半島を目指しました。
この日のコースは、九十九谷展望台公園、道の駅三芳村のビンゴバーガー、野島崎灯台とその近くにあるめがね橋を目的地として、もみじロード、グリーンラインを走る、ということにしました。
まず九十九谷までは、いつもの内陸の道を、長南(ちょうなん)、大多喜(おおたき)、久留里(くるり)と通りぬけてまったり向かいますが、当初7時には出発するつもりだったのが、大幅に遅れ9時にようやく出発です。
最近巣籠りで体を使わないからか夜中に目が覚めて眠れなくなることが多く、前夜も2時位に目が覚めてしまい、明るくなるまで寝付けなかったのです。歳を取って眠りが浅くなったことは勿論でしょうが、私は昔からイベント前夜は寝付けない質で、典型が子供の頃の遠足前夜でした。そう考えると体は老化し眠りが浅くなっていて、メンタルは子供のままイベントに興奮して眠れない、という二重苦を抱えていることになります。
9時時点で既に30度ですが、ウエア上下、シューズ、グローブまでメッシュで、クールインナーを着ていますので、走っていさえすれば結構凌げます。そもそも渋滞が大嫌いで、混まない、信号が少ない、というのがルート選定の第一ですから、九十九谷へ向かう内陸の道も、まずは大きく外房方面に迂回してから南下する、いつも房総に向かうときの道です。
大多喜から久留里へ抜ける峠道の途中には、「BIG ONE」というライダー御用達のカフェがあるのですが、平日にも関わらず結構な来客でしたので、寄らずに通過しました。ここのハンバーガーも有名らしいのですが、まだちょっと時間が早かったのと、この日の私がビンゴバーガーの気分だったという事もあります。バイク・自転車以外にもクルマ客が多かったのは意外でした。
九十九谷は千葉のメジャーな観光スポットであるマザー牧場から近く、正式には鹿野山九十九谷展望台公園といい、「つくもだに」ではなく「くじゅうくたに」です。
千葉県で二番目に標高が高いとはいえ高さは300m余りしかありません。でも意外と高度感、広がりがあって爽快な眺めです。
展望台を下って、県道182号線、通称もみじロードに向かいます。紅葉の季節は観光客で賑わい、皆紅葉を見ながらゆっくり走りますので走り難いですが、シーズンオフの今は気持ちよく走れる道です。
そして県道34号線、88号線とつないで、道の駅三芳村に到着。ビンゴバーガーで昼食です。
正直前回と絵が変りばえしませんが、それは止むを得ません。前回懲りたのでこの日はポテトは注文しませんでしたがそれでも十分満腹になりました。チーズバーガー絶品です!
ここからは、安房グリーンラインを南下し、南房総市白浜の海岸まで出ます。安房グリーンラインは、もみじロードが適度なクネクネ道なのに対して、高速コーナーが続き、視界も開けた快走路です。ついついスピードも出がちですが、取り締まりも多いので注意が必要です。
この白浜に野島崎灯台がありますが、この白浜とか勝浦という地名は紀伊半島から漂着した人たちがつけた地名ですね。
海辺のホテルでは家族連れがプール遊びを楽しんでいました。そういえば子供たちもようやく夏休みです。子供たちを夏中閉じ込める訳にもいかず、遊びに行ったら行ったで複雑な視線を感じ、と親御さんたちは大変でしょうね。
そしてこの野島崎灯台の近くには、あまり知られていませんが石造りのアーチ橋があります。正式名は「眺尾橋」で、三連ですが「めがね橋」と呼ばれています。明治時代に作られ、関東大震災にも耐えた、関東では唯一の三連石造アーチ橋だそうです。下校時の地元の女子小学生が渡っていました。普段使いの橋なんですね。
ここからは県道86号線を館山まで北上し、館山道で一気に船橋まで帰りましたが、これは失敗でした。やはりいつものように外房方面に圏央道で迂回すれば良かったです。平日の夕方まだ早いので、と思ったのが運の尽きで、千葉市に近付くころから、渋滞、停滞の連続で暑い中消耗しました、、。