シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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森と林、同の字点と句読点

 

前回、NHK「日本人のお名前」と言う番組が面白かったので紹介します。この番組は古舘伊知郎がうるさいのが玉にキズですが、内容は面白くてよく見ています。

 

まずは、森と林の違いについての解説でしたが、森と林は、規模や密集度で決まるのではなく、神様が「盛った」から「森」で、それは自然のもの、人間が「生やした」から「林」で、それは人工のもの、と言うことなんだそうです。「盛った」「生やした」は後付けのような気もしますが、自然のものと人工のものというのは納得です。

 

森の中に神社があるのは、古来日本人は森に神聖なものを感じていて、そこに社を建ててその神様を祀ったから、ということなのですね。
そして林は人が作ったものですから、同種類の樹木がほぼ同じ大きさで植えられおり、それが森と林を見分ける方法ですが、林にも雑木林という色々な樹木を組み合わせた林もあって、それは判別が難しいのだと。確かに杉林とか松林とかは聞きますが、杉森とか松森とかは聞いたことがありません。ある種類の樹木しかない森というのは存在せず、人工の森を作ろうとしたら雑木林を作ることになる訳ですから、判別が難しくなるのも道理です。

 

ここまで聞いてきて、ひとつ例外を思い出しました。それは明治神宮です。明治神宮は名前の通り明治天皇を祀る神社で、大正時代に武蔵野の畑の中の御料地に作られ、そこに綿密な計算で森を作り上げたと聞いたことがあります。通常の神社はまず森があってそこの神様を祀るための神社が後からできた訳ですが、明治神宮はそれが逆なのです。ですから明治神宮の周りの森は実は林であって、「壮大な雑木林」というのが正解なのですが、「明治の林」では雰囲気が出ないですね。
こうしてみると我々は森と林の違いは知らなくても、森には神聖さや厳かさを感じていたようで、だからこそ明治神宮の周りを林とは呼ばず森と呼ばせたのではないでしょうか?

 

続いて「続々」や「堂々」という時に使う「々」についての説明がありました。「々」は漢字ではなく、ましてかなでもなく、「同の字点」と言う記号であり、「句点」「読点」と同じ種類なんだそうです。へぇ~と感心していると、その時横から娘が「そう言えば小学校で記号だと習った気がする」と言い始めました。我々の時代もそんな事習いましたかね?私の記憶には全く残っていません。
辞書ではその「々」は正式な表記としては使われず、「続続」「堂堂」となっているそうで、広辞苑オンライン等で調べてみると確かにそうでした。

 

「々」をPCやスマホで入力する時、皆さんはどうやっていますか?読みがないという事で入力に困りますよね?私はいつも「人々」と入力してから人の字を消していましたが、これにもやり方があり、「々」は同じと言う意味ですから「どう(同)」とかな入力して変換すると、この文字(記号ですが)単独でも変換できます。

 

この日私には、「同の字点」の仲間として出てきた「句点」「読点」についても大きな驚きがありました。恥ずかしながら私はこれまでの六十数年間ずっと、「、」が「句点」で「。」が「読点」だと思っていたのです。どこで覚え間違えたのでしょう?
いささかの疑問も持っていませんでしたから、これまで大きな顔で、句点、読点を反対の言い回しで使っていたことになります、、。

 

 

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