今日、12月25日はクリスマスですね。昨日は多くの方がブログで話題にしておられましたので、私も一日遅れで書いてみることにします。
私が子供の頃から既にクリスマスは世間に浸透していて、クリスマス用のデコレーションケーキがとても楽しみだった覚えがあります。ケーキは数日前に届き、クリスマスまで床の間に鎮座しているのですが、待ちきれずに、育ての親の祖母の目を盗んでは、周りのクリームを指ですくってちょっとずつなめていました。当時は生クリームではなくバタークリームをたっぷり使ったとても甘いものでしたから、当時の寒い日本家屋であれば数日の保管は大丈夫だったんでしょう。あの甘~いケーキも今となっては懐かしいですね。実際に出てきたら食べきれないんでしょうが、、。
こんなケーキでした。これはブログ主の方の実家から送られてきたものだそうですが、お若いブログ主さんには衝撃のまずさだったようです。むしろ2009年当時までよく生き残っていたものですが、私にとっては薔薇の絞りなどは感涙ものです。
裏山で、もみの木ならぬ杉の木を切ってきて小さなクリスマスツリーも作っていました。祖母は元々小学校の教諭だったのが当時は幼稚園に移っていましたので、ツリーの飾りつけ等は得意だったみたいで、今のような電飾はありませんでしたが、折り紙や綿を使って雰囲気のあるツリーを作ってくれていました。
当時は何となくもみの木って寒い地方の植物だと思っていて、だから温暖な四国では杉の木なんだなと子供ながらに納得していたのですが、もみの木はむしろ温暖な地方の木なんですね。単にもみの木を探すのが面倒だったという事なんでしょうか?
もみの木がクリスマスツリーに使われたのは、常緑樹は永遠の象徴であるということと、もみの木が横から見るときれいな三角形をしていたので、父と子と精霊の三位一体を表すとされたからなのだそうです。
当時はまだ今の様に世の中総出でクリスマスを盛り上げる風潮ではありませんでしたが、12月25日というのは子供にとっては冬休みの始まりでもあり、それで余計に楽しさが増したのだと思います。
また、クリスマスは12月25日ですが、世間では24日のクリスマスイブが盛大に祝われています。ユダヤ歴を継承する教会歴では日没が一日の始まりとされていて、ですからクリスマスは12月24日の夜から始まっているんですね。イブはイブニングのことですから文字通りクリスマスの夜ということで、前夜祭というのは誤りなんだとか。全く知りませんでした。
子供ができてからはまた家族でのクリスマスが始まりましたが、裏山にツリーを切り出しに行ける環境ではなく、トイザらス等で買ってきたプラスチック製のツリーとなりました。大人の目から見ると安っぽくて風情がないですが、私が子供の頃の素朴なツリーと比べると、電飾満載で暗い中でピカピカ光りますので子供には好評でした。手間もかかりませんし。
今はIKEAもクリスマスツリーの生木を販売していますし、当時でもホームセンターに行けば手に入れることはできたんでしょうが、そこまでの情熱がなかったです。
クリスマスと言えばプレゼントですが、我が家では長男には早くからサンタクロースの不在を告知してしまい(家内からは怒られました)、彼にとっては夢のないクリスマスになってしまいましたので、その反省から下の娘にはなるべくサンタの存在を信じさせてやろうとしていました。
最近の子供は宵っ張りですので寝てから枕元に置くという事も段々できなくなり、起きている間に煙突ならぬベランダにサンタがプレゼントを置いていく、というストーリーにせざるを得なくなりました。何気なくリビングの隣の部屋に行き、エアコンの室外機置場からベランダに移って(ちょっと離れた構造なので、アクロバティックな動きが必要です。)、そこにプレゼントを置いて何食わぬ顔でリビングに戻る、みたいなことを続けていて、娘は小学6年生までサンタを信じていました。中学1年生になり、さすがにまだ信じているのはまずいんでないか?ということを家内と話し合い、その年のクリスマス前に彼女には告知しましたが、クラスメートでもサンタを信じているのは彼女だけだったようで(当然でしょうが、、)、思いきり恥ずかしがっていました。
それにしても、自分自身は幼稚園の頃既にサンタの不在を告げられていたのに、それでも妹の為にサンタを信じる演技を続けた長男には感謝です。