シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

クルマの雪への備え

 

先週の週末は、関東の平野部でも積雪の予報が出ており、千葉県北西部の我が家でも久々に積もるのかなと覚悟半分、期待半分でした。
期待半分というのは、大雪で苦しむ地方の方からすれば不謹慎ですが、四国の瀬戸内側という温暖な土地で生まれ育った私には、雪そのものが珍しく、まして雪が積もるとなると、この歳になってもどこかウキウキした気分になるのです。「雪やこんこ、アラレやこんこ」という童謡「雪」に出てくる犬みたいなもんです。

 

雪が珍しいとはいっても、四国も昔は今より冬の寒さは厳しかったようで、数年に一度は積雪がありましたが、その度に交通は混乱しました。凍結した坂道の途中で立ち往生したクルマが放置されていたり、ガードレールもない地方道で、スリップしたクルマが田んぼに落ち込んでいたり、なかなか大変な光景がその都度見られました。まあ冬場スタッドレスに履き替える習慣もありません(そもそも殆ど必要性がない)し、雪が積もり始めて慌ててタイヤチェーンを買いに走る、という具合ですから、売り切れも続出して、まあ当然といえば当然です。
またタイヤチェーンは駆動輪にはめるということすらわかっていなくて、FF車なのに後輪にチェーンを付けている人もいました。クルマの駆動輪は後ろというのが常識だった時代に習ったことで、タイヤチェーンは後ろと憶え込んでいたのでしょうかね。
でも数十年経った現在、首都圏のドライバーもここから殆ど進化していませんよね?当時の四国とは比較にならない程大量の車両で溢れる首都圏で、数台の放置車両が出ればたちまち大混乱、大渋滞で収拾つかなくなりますが、そんな事態が毎回繰り返されています。

 

今回は積雪が確実、みたいな予報でしたので、昨年の夏、クルマを乗り換えたときに新たに買っていたスノーチェーンを確認しておくことにしました。チェーンといっても金属製ではなく樹脂製のネットで、「Yeti(イエティ)」というスイス製の製品です。前もこれだったのですがタイヤサイズが違うので買いなおして、まだ梱包を解いてもいませんでした。新品は結構なお値段ですが、型落ちの在庫品を安くオークションで落札したものです。

 

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そもそもほとんど使わないのですから、安い金属製のラダー型チェーンで十分ですし、以前はそうしていました。ところが10年以上前の年末に家族で草津温泉に出掛けた時に、翌朝起きたら大雪で、ラダー型チェーンを巻くのにとても苦労したことがあって、それ以来装着が簡単なネット式にしているのです。
下はその時四苦八苦している私を息子が撮った写真ですが、四苦八苦には訳があって、慣れていないことは勿論なのですが、そもそも下の写真で巻こうとしているチェーンはサイズ違いで合わないものだったのです。このステップワゴンの前に乗っていたゴルフ用のものを深く考えずそのまま積んでいて、巻こうとして初めてサイズ違いに気付いたというお粗末。ホテルの人が、最寄りのスタンドまでチェーンを買いに乗せて行ってくれて、本当に助かりましたが、サイズの合ったチェーンでもやはりああだこうだと装着には随分苦労しました。
この時の苦い経験から、タイヤチェーンはクルマを乗り換える度に買い替えておく習慣もできました。

 

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もう14年も前の事ですが、何とか取り付けて、国道146号線を浅間山を右手に見ながら南下し、軽井沢、碓氷峠まで人生最長の雪道走行でした。夏場はバイクで走ると気持ちの良い道ですが、この時は緊張で肩が凝りました。
このホンダ初代ステップワゴンは4WDだったんですが、ちゃんと本来の駆動輪である前輪に取り付けています。雪道では前輪で引っ張る方が断然走りやすいですね。

 

いくら雪道に慣れていない南国育ちと言っても、きちんと準備をして、無理だと思ったらやめる勇気を持てば、そうそう大変な事にはならないと思います。うかつにノーマルタイヤだけで乗り出して立ち往生し、大渋滞の原因となるようなことは避けたいものです。

 

 

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