先日進撃の巨人について書きましたが、もう一つ私が今はまっているのがBABYMETALです。
こちらは進撃の巨人を知った2~3年あとになって、「ギミチョコ」や「イジメ ダメ ゼッタイ」で人気となっていること、日本よりも海外で支持が拡がっていることを知りました。こちらも曲自体は好きだったのですが、カワイイとメタルの融合を目指す、というコンセプトは年寄りにはちょっと近寄りがたく、傍観者のままでした。その当時、丁度幕張メッセでのライブ当日、海浜幕張駅付近で買い物をしていて、海浜幕張の駅から延々と続く黒いTシャツ姿のファンの列に驚いたものでした。
BABYMETALのマイブームはごく最近のことで、昨年末頃からです。YouTubeで彼女らの動画をたまたま見て、すっかりはまってしまいました。現役の頃なら敬遠したままだったでしょうし、もしはまったとしても、BABYMETAL本体(?)の女の子たちではなく、神バンドの方が好きなので、、とか色々姑息な言い訳をしたかも知れません。でも一番の理由は、ボーカルのSU-METALの歌と声でした。アイドルみたいに扱われていますが、その範疇には収まらない超絶の歌唱力と声だと思います。また、神バンドは素人の私にも凄さがわかりますし、ベースを今も趣味でやっている息子に聞くと、あり得ないレベルだそうです。
昨年末から本格的に聞いたり見たり(主にYoutubeですが)し始めた私は、当初は3人だったBABYMETALが今では2人になってしまっていることや、神バンドのギタリストが不慮の事故で亡くなってしまったことなどを後付けの知識で知ることになったのですが、今のBABYMETALも好きですし、デビュー当初の初々しい彼女たちも好きです。
ただ中学時代からバンド活動を始めて、あわよくばメジャーデビューということも考えていた(らしい)息子に言わせると、BABYMETALは実力的には超一流のミュージシャンの集まりで作品もとても魅力的だけれど、BABYMETAL自体がアミューズという巨大組織が総力を挙げて作り上げた一つの作品であり、そういう意味ではA〇Bや〇〇坂とかと同じジャンルで、ヘビメタだロックだという世界とは違う、と感じるのだそうです。そのあたりが、ガチガチのヘビーメタルの支持層から反発されたりする理由なのでしょうか。私はそう言うことには全く頓着しない素人のにわかファンなので、単純に好きというだけですが。
その昔、フォークソングが全盛の頃、TVをはじめとするマスコミに登場することは商業主義に迎合する堕落だとして、反戦歌などから入ったゴリゴリのフォークソングファンからは激しい非難を浴びました。その典型が、吉田拓郎や「かぐや姫」(南こうせつのいたグループで、神田川などの大ヒット曲があります)だったのですが、メタルの世界も何かそれと似た図式を感じますね。
進撃の巨人もBABYMETALも、現役の頃だったらファンであることを公言しなかっただろうと考えてしまうのは、やはり日本社会の均一性の中で生きざるを得なかったからだと思います。「いい歳して、、」という言葉がどこからともなく聞こえてきそう、というのはやはり気持ち良くはありませんでした。BABYMETALの海外公演の映像なんかを見ると、私と同年代の爺さんが平気で頭振ってるんですけどね。
しかし引退した今は、痛いジジイといわれても平気ですし、歳相応とか考えていると、やれることはどんどん減っていきますので、自己規制する必要などないと開き直っています。