世間では新型コロナワクチンの接種態勢がようやく整ってきて、接種数も日毎に増えているようです。
我が家でも、私は運良く早期の予約ができて、5月中に2回の接種が完了しましたし、近くに住む義父母は先週2回目の接種が終わり、心配していた副反応も殆どなく一安心といったところです。実家の父母も先週末に一回目の接種を受け、7月初旬には2回目が終わる予定です。
義父母は首都圏のまん延防止地区在住ですので、申し込みが殺到するような気がして、家内と手分けしてネットでの予約を代行し、その甲斐あってか、義父母が住む自治体にあっては早い時期での予約ができました。
また私の実父母の場合は、地方の人口の少ない街でもあり、かかりつけ医での接種となることもあって、予約は本人たちに任せましたが、こちらは電話での予約も案外スムーズだったようです。
ここまでは、優先接種の対象となっている高齢者たちですが、高齢者を2段階に分けて70歳以上とそれ未満などとする自治体も多く、その場合高齢者の中でも私なんかは若輩者ですから、最初の接種対象とはなりません。現にそのためにまだ接種できていないという同年輩の人も多いようです。私の住む自治体でも現在はこの2段階方式となっていますが、実は5月初旬に高齢者の予約を受け付け始めた時点では、年齢制限のない一括方式だったのです。その後予約が殺到して年齢別方式としたようですが、早く接種を終えたいという希望を持っていた私としては、いち早く予約を入れておいてラッキーでした。一カ月以上経過して70歳未満の接種が今ようやく始まっているところですから。
そして高齢者への接種にもほぼ目処が立ってきたようで、それ以下の年齢層の内、55歳以上への接種の案内が先週末に届きました。家内がこの対象となりますが、受け付け開始当日、早速ネットで予約をして、7月中に2回の接種を終えられることとなりました。
本来はこの中でも60歳以上がこの日からの予約開始対象で家内はその次なのですが、彼女には血液系の持病があって、基礎疾患を持つものという範疇で予約ができました。とはいえ基礎疾患があるかどうかの証明は不要で、接種当日に現地で問診により申告するだけのようですから、それも混乱の元となるような気はします。家内の場合は主治医の先生にも確認していますから問題ないと思いますが、当日ダメと言われて素直にそうですかと引き下がる人は少ないんじゃないですかね?
以上のように、我が家では皆なるべく早く接種を済ませたいという考えで、残った娘も早く受けたいと言っていますが、ワクチン接種に関して懐疑的な考えを持つ人がいることもこれまた当然で、みんながみんな早く接種を受けたいと思っている訳ではありません。
ある調査によると、全体の63%が接種に肯定的(受けたいと思っている)、15%が否定的(受けたくないと思っている)、という結果だったそうです。緊急事態宣言、まん延防止措置の対象である首都圏、近畿圏の約1500人を対象としたネット調査らしいですから、サンプル数がそう多くないことは考慮すべきとしても、比較的危機感が高いと思われる地区にあってのこの数字は、肯定的意見が少ないとみるべきなんでしょうかね?
日本ではポリオや子宮頸がんワクチンによる健康被害などの前例から、ワクチンへの拒否感が強いのは当初から指摘されていましたし、ワクチン開発競争に国内メーカーが大きく後れを取ったのもこの影響だそうです。今回の事態となる前までは、ワクチン開発というものから各メーカーが殆ど手を引いた(引かざるを得なかった)状態だったのだとか。
マスクが市場から消えた昨年春には、何で国産で有事に備えないんだ!という声が高まり、シャープが国内ラインで生産を始めたときには拍手喝采でしたが、いまやシャープの「高い」マスクには皆目もくれない状況です(私もそうですが、、)。これで国内生産を維持せよと言われても、民間企業では如何ともしがたいですよね。ワクチンも同様で、背景を知らずにただ現状を見て怠慢だと指摘する声のいかに多いことか。私も他人事ではありませんので心したいなと思います。