シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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梅雨明け、大雨の被害

 

関東地方はそろそろ梅雨明けの雰囲気で、昨年が8月までずれ込んだのに比べると明けるのは早そうですが、期間中には本当に沢山雨が降りました。特に関東では週末晴れ間が少なく、ライダー諸氏には厳しかったのでは?と思います。
そしてこの梅雨の期間中、熱海での土石流等、大雨による被害が頻発しました。今回の熱海の災害は、太陽光発電のための伐採・造成によるものとかいわれていますが、被害が増えているのは、やはり乱開発や森林の減少によるものなのでしょうか?

少なくとも私は、乱開発等で日本の森林はどんどん減っているような印象を持っていたのですが、実は日本の森林面積はほとんど変わっていないのだそうです。ただその内訳を見ると、天然林は減少し、人工林の比率が拡大しているのだとか。
人工林は林業で造成された、産業としての林ですが、1980年をピークに林業産出額は減少の一途を辿っています。その理由は安い輸入材に押されて林業の採算性が悪化していることで、その結果として林業離れによる後継者不足、高齢化が進み、資源として利用できる森林は年々増えているのに、多くの人工林がそのまま放置されているのが現状なのです。
下刈りや間伐などで定期的に手入れされた人工林は、根の発達が促されて風水害に強い森林となるほか、日当たりも良くなって下草も繁り、土の流出を防ぐという本来の役割を果たす森林になります。しかし、下刈りや間伐がされない山の地表は日光が届かず、草木の根が張らないため、土が痩せていきます。このような状況で大雨や台風などが発生した場合、根が水を吸いきれずに土砂崩れが発生しやすくなってしまうのだそうです。なるほど、森林面積全体が減っている訳ではなく、保水能力を持った良質な森林が減っているのが問題だったんですね。

 

森林の質が下がっていることはわかりましたが、一方で雨の降り方も昔より激しくなっているような気がします。そういえば近年では「ゲリラ豪雨」という穏やかでない言葉が定着してきましたが、これは昔からある「夕立」とは違うのでしょうか?
「夕立」の方は文字通り夕方に降る雨のことですが、ゲリラ豪雨は時間にかかわらずいつでもという印象があります。これは、以前なら真夏には、昼間熱せられた暑い空気がそのメカニズムで午後や夕方に雨を降らせていて、それで「夕立」となっていたものが、現在では、温暖化やエアコンの室外機が放出する熱などが原因のヒートアイランド現象などで、地上の空気が昼間に限らず暖められやすくなり、「ゲリラ」に例えられる突然の大雨が夕方だけでなく起きるようになったといわれているのだそうです。

 

同じような疑問を持って気象庁に問い合わせた人が居て、それによると、

『まず「ゲリラ豪雨」という言葉は、気象庁では使っておらず、それはマスコミが使う言葉です。気象庁では「局地的豪雨」や「局地的な大雨」「集中豪雨」などと表現しますが、「夕立」も、気象庁ではあまり使わない言葉で、たとえば気象庁が発表する天気予報では、「夕方に雨」という表現は使っても、「夕立がある」とは言いません。ただ気象予報士が分かりやすく解説するために、「夕立」という表現を採用するケースはあるかも知れません。
では「局地的豪雨」と「夕立」との違いはと言えば、「豪雨」という言葉は、災害に結びつくポテンシャルを持つ降り方の場合に使い、対して「夕立」という言葉はどちらかといえば文学的な表現で、夕涼みや、打ち水という言葉に近く、「夕立によって災害が起こる」という言い方は使いません。』

ということのようです。

 

夕方だけでなく、のべつ幕なしに突然降るようになったことと、降り方も「豪雨」といわれるほど激しくなっているのは確かなようですね。これは地球温暖化により日本が温帯から亜熱帯へと移行しつつあって、昔私たちが子供の頃に、熱帯の諸国ではスコールという激しい雨が降る、と習ったことが今は日本にも起き始めているのだなあと感じます。

 

また近年では林業の復興も叫ばれていて、国産材を使った木造建築の新しい試み等も耳にしますが、林業が自然の中で何十年、何百年という長期の視点で取り組む魅力的な仕事である反面、3K職種であることも間違いなく、その上収入も期待できないとなれば若い人には魅力はないでしょう。

 

地球温暖化の抑制、林業の再興、どちらも容易なことではありませんが、山間部が多く、台風や梅雨前線の通り道でもある日本では避けては通れない課題ですね。

 
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