シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

せっかち

 

歳を取ると人間はせっかちになると言いますよね?本当にそうなのかどうかは知りませんが、そう取られるような行動をする年配者を見かけることが多いのは確かです。

 

先日、宅急便を送るために朝一でヤマトの営業所に行きました。珍しく朝早く起きましたので、8時の営業開始5分くらい前に着いたのですが、ちょうど私の前を走っていたクルマも御同様だったらしく、一緒にヤマトの営業所に入り、駐車場にも並んで停める形となりました。私より若干年配らしきご婦人だったのですが、着くなり荷物を持って窓口に向かいます。しかしまだ5分前でカーテンも開いておらず自動ドアも当然動きません。しばらく入り口で待っていたと思ったらせかせかとクルマに戻って来て、いらいらした様子ですぐにまた入り口に向かいます。そんなことをほんの3~4分の間に2~3回繰り返したかと思ったら、1分前くらいになったところで待ちきれない様子で荷物は預けないまま、クルマを結構な勢いで発車させ立ち去ってしまいました。

 

8時ぴったりに入り口のカーテンは開き、開錠されて受付は始まったのですが、あのご婦人は何をそんなに焦っていたのかなあというのが気になって、この記事となった訳です。急ぎの用件があったと考えるのが自然ですが、仮に窓口が開いていたとしても宅急便の手続きにも最低数分はかかりますから、8時まで待てない用件を抱えてここに来ていたというのも合点がいきません。結局のところ真相はご本人にしか分かりませんが、私には、何とせっかちなおば(あ)さんなんだろうと思われてしまった訳で、ご本人とすれば不本意かも知れません。

 

その他にも街では、横断歩道で点滅になったのに強引に渡ろうとする老人、駅のホームでも発車ベルに駆け込もうとする老人、小走りならまだ見ていられますが、ヨタヨタという感じで急がれると見ている方がハラハラしますし、現に転んで駅員さんに介助されるのを見たこともありとても危険です。
失礼ながら、皆さんリタイヤ後にそんな緊急の用事が多くあるとも思えないのですが、何故急ぐのでしょうか?
体感時間というのは歳と共に速く流れ出すと言われ、それは19世紀フランスの哲学者ポール・ジャネーが発案した法則なんだそうで、それは私も実感します。もしかしたら人が歳と共にせっかちになるのはそれと関連しているのかも知れませんし、もしそうだとすれば他人ごとではなく、私もいずれはそうなるのでしょうか?

 

私自身は昔からせっかちだと思ったことはなく、歩く速さも普通、食べる速さも普通、決まった時間があればギリギリか5分前くらいに着けば上等という考えでこれまでやってきました。最初にあげた横断歩道や電車の駆け込みも基本的にはやりません。信号が点滅になれば渡らない、発車ベルが鳴っていたら次の電車にする、というのが基本なのですが、上司や先輩、同僚と一緒の場合はまず例外なく走って横断歩道を渡る、電車に駆け込む、ということになります。そして社内外で有能と言われている人ほどこの傾向は強かったように思います。同行者が部下や後輩の場合は私に主導権がありますから、私が次にしようよと言ってゆっくり歩くのですが、優秀な部下や後輩は歯がゆい奴だなと思っていたのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

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