シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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父の入院、大人の休日倶楽部で帰省

 

岡山に住む私の父は90歳を超える高齢となっていて、いよいよ体のあちこちに不具合が出てきたと母からは聞いていたのですが、先日連絡があったそのすぐあとに、明日緊急入院することになったと電話がありました。
私がこの歳になるまで元気でいてくれただけでも有難い話ではあるのですが、コロナ禍で全く会えない状態が続いており、先日久しぶりに義父母との会食ができたのに続いて、私の実家への帰省も家族で相談し始めた矢先のことでした。

 

入院後の先生の所見によれば、心臓、腎臓が相当危険な状態で、高齢でもあり、今後回復して退院できるとは期待しないでくれ、ということのようです。それならば尚更今のうちに孫たちの顔も見せてやりたいところですが、これもコロナの影響で面会は禁止、母が着替えなどを持って行っても看護師さんに渡すだけで顔も見られません。電話で話すことはできるのですが、耳が遠くなっていることと、薬のせいもあるのか朦朧としている感じで、会話も成立し難いんだそうです。
コロナのせいで入院した家族に会えないとか、死に目にも会えないということがいきなり現実の問題として降りかかってきました。
こんな時にうんちく話をはさむのはどうかとも思いますが、親の死に目に会えないというのは、臨終に間に合わない、立ち会えないということで今は通用していますし、私もそう思っていましたが、本来は親よりも先に死んでしまう親不孝を指す言葉なのだそうです。

 

私は事情があって父とは幼少期から別居していましたので、あまり親孝行らしいことをしたことはなく、結婚後も夏冬に帰省はしていたものの、子供たちが中学以降ともなるとその習慣も自然と無くなっていました。それは義父母が近くに越してきた影響も大きかったかも知れません。実父母が岡山、義父母は兵庫でしたから、義父母がそのまま暮らしていれば、双方一度で帰れますから、何とか帰省の時間は作っていたような気がします。孫の顔をもっと見せておいてやりたかったなあという後悔の思いが強かったです。

 

そして入院後数日過ぎたところで、父の容体が予想以上に安定してきたことと、全国的に、緊急事態宣言、まん延防止措置が解除になったことを受けて、妻子のみ一日一人10分に限り面会を認めることになったと連絡がありました。早速母が会いに行ったのですが、受け答えもしっかりしていて十分話せるので、今のうちに一度帰ってきて主治医の先生とも話してほしいといわれ、急遽帰省することにしました。一日一人妻子のみですのでとりあえず私だけです。

 

このコロナ騒動後、私自身最後に関東圏から出たのが昨年のSSTR(バイクツーリング)の時で、公共交通機関では昨年2月に叔母の葬儀で奈良に行った時以来です。
岡山までは特割等使えば航空機の方が安いのですが、今回は緊急な利用ですからそう安くもなく、それに我が家から羽田はとても遠いです。成田発着のLCCなら所要時間・料金共に航空機の勝利なのですが、東京・岡山はLCCが飛んでいません。そこで今回は大人の休日倶楽部を使って新幹線で帰ることにしました。大人の休日倶楽部は65歳からのジパングなら運賃・特急料金共に3割引きなのですが、のぞみ・みずほは対象外で運賃のみの割引です。それでもずいぶん安くなって助かりました。
私の大人の休日倶楽部ジパングというのはJR東日本と北日本の制度で、JR他社はジパング倶楽部というのですが、JR東海や西日本の制度なら、のぞみ・みずほも割引になるんですかね?逆にJR東日本のはやぶさは割引にならないとか?

 

当日は無事に父との面会もでき、母の言葉通り思ったより元気で受け答えもしっかりしていて一安心しました。ただその後の主治医との面談では、若干好転したとは言えほぼ現状維持というのが現実で、今後回復して退院というのはやはり難しいと覚悟してくれとの話でした。こればかりはやむをえませんが、それなら尚更妻や子供たちにも会わせてやりたいと先生に談判して、妻子に限るとされていた面会人を一回限り嫁・孫にまで拡大、一日二人までと認めてもらいました。

 

ということで、一週間後の先週末には妻と子供たちが面会に出かけて、私は猫と留守番でした。父は、孫たちの顔もしっかり認識でき、会話もできて喜んでいたそうですので良かったです。とりあえず多少の親孝行にはなったと思います。

 

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