シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

日暮里で、にしんそば

 

コロナが収束傾向となり、一時はリモートで開催されていた会議やミーティングが再び招集され始めました。私はリモートで一向に問題ないのですが、やはり主催者はface to faceでの掌握感を求める傾向はありますね。

 

コロナ禍で一時は議論が盛り上がっていた、IT化促進によるリモートワークの定着、都心一極集中の解消等も何だか火が消えたようになってきて、電車は元通りの通勤ラッシュ、営業はやっぱり足で稼いでなんぼ、リアルに対面してこそコミュニケーションは深まる、という元通りの社会が戻って来そうな気さえします。
半ば隠居の私にはそう深刻な問題ではありませんが、現役世代には気の毒だなと思います。変化を好まない日本社会にとっては絶好のチャンスだったと思うのですが、、。

 

そしてこの日も月1回の会議のために日暮里まで出向きました。日暮里に向かう常磐快速は、以前ほどではないもののやはり随分混雑してきました。この会議は通常昼過ぎに終わりますので、コロナがやや落ち着いてからは日暮里駅周辺で遅めの昼食をとって帰るようになったのですが、行くのは「おにやんま」という讃岐うどんの店とほぼ決まっていました。それでも一時は外食も敬遠していましたので、ここでの昼食が再開したのも1年振り位のことでした。

 

気分的にもコロナの影響をかなり脱してきましたし、この日は天気も良かったので、おにやんまのある日暮里駅の東側ではなく、線路を超えた西側の谷中でご飯を食べてみようかと朝から考えていました。以前この谷中から根津、千駄木と続くいわゆる「谷根千」を妻と歩きましたが、評判通りなかなか風情のある街並みでした。

 

ところがこの日は会議が長引いて、終わったのはもう14時半を回った頃、14時15時で昼の営業終わりという店も多いみたいでしたから、谷中での昼食は次の機会として、いつもの日暮里側で、ただしこの日はうどん以外を探すことにしました。
時間も遅くなっていますから手っ取り早く、おにやんまの近くの以前知人と行ったことのある「太宝家」という蕎麦屋にしたのですが、考えてみれば蕎麦屋にもうどんはありますし、うどん屋とさほど変わらない選択でした。最近は昼食の蕎麦比率がやたらと高いです。

 

この店は日暮里駅前で60年以上営業していて、地元密着のお店のようです。
看板メニューに、にしんそばがありましたので迷わずそれにしたのですが、最近ではにしんそばを扱っていない蕎麦屋が多くて残念です。私、にしんそば大好きなんです。元々はにしんですから北海道が発祥で、北海道ツーリングの時も留萌でにしんそばを食べたことを思い出しますが、にしんそばは京都でも定番ですね。
身欠きにしん(にしんの干物)の甘露煮をかけそばに乗せたものですが、この店のにしんはやや淡白な味付けでにしんの味が感じられる上品なにしんそばでした。勿論美味しかったのですが、私は本当はもっと下品に濃く味付けしたにしんの方が好みではあります。

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ちょっと見にくいですが、上の写真の箸袋には「ひぐらしの里そば処」と書かれています。確かに日暮里はひぐらしの里と読めますが、そう読み替えるだけで俄然風流な印象に変わりますね。
江戸時代には当然線路で谷中、日暮里が分断されてもいないですから、真ん中の寺院が立ち並ぶ高台を挟んで、日暮里側も日が暮れるのを忘れるほど長閑な場所だったんだろうなと改めて思いました。

 

 

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