以前、「探偵!ナイトスクープ」という関西圏の人気TVでやった「アホ・バカ分布図」という調査が評判となり、本まで出版されたりしたのですが、それにならって「味付け海苔、焼き海苔文化圏」みたいなブログを書いたことがありました。
Wikiの記述によれば、
1990年(平成2年)1月20日放送の『探偵!ナイトスクープ』で、ある大阪生まれのサラリーマンの男性が、東京出身の妻と言い争う際に、自分は「アホ」妻は「バカ」と言い、お互い使い慣れない言葉でなじられ傷付くという経験から、「ふと『東京と大阪の間に「アホ」と「バカ」の境界線があるのでは?』と思い、「東京からどこまでが『バカ』で、どこからが『アホ』なのか調べてください」と番組に依頼して来た。
となっていて、もう30年以上前の事なんですね。途中、名古屋は「タワケ」だわ、という異論が出て調査を追加したり、とにかく面白い企画でした。
今回「味付け海苔、焼き海苔文化圏」に続いて考えたのが、標題の「うどん、そば文化圏」です。アホ・バカ・タワケよりもっと入り組んでいる感じがしますが、タワケに相当する「きしめん」の存在も面白いですね。
まあ世の中には色んな調査があるもので、これについても自分で調べるまでもなく簡単に調査結果がネットで拾えました。
タウンネットというサイトの記事ですが、要約位はしておきましょう。
予想通り東西で「そば」派と「うどん」派がはっきりと分かれ、「関東ではそば、関西ではうどんが好まれる」という定説を裏付ける結果となっています。しかしアホ・バカほどはっきりした境界は存在せず、混在している地方も多いようです。
東日本では「うどん」を支持している都道県は一つもなく、「そば」派が圧倒的な強さを誇っています。「平成27年産そば収穫量」は北海道、長野、茨城、福井、山形の順に多く、いずれの道県でも「そば」派が優勢でした。中国地方唯一の「そば」派である島根では、日本三大そばの一つである出雲そばが有名ということで、これは納得です。
西日本では「うどん」が多数派を占めましたが、「うどん県」を名乗る香川では9割の票を獲得し貫録を見せたものの、四国では愛媛が「そば」派、徳島と高知が両者拮抗し、五分五分の争いをしています。長崎は五島うどんが有名ですが、県全体では「そば」派が勝る結果となりました。
互角の戦いを繰り広げる地域の中には、複雑な事情が読み取れることもあり、「そば」エリアに属する秋田、群馬、山梨では、それぞれ稲庭うどん、水沢うどん、吉田のうどんが有名。他方で「うどん」エリアに属する山口、徳島では瓦そば、祖谷そばが知られていて、東日本だけど「うどん」が名物、西日本だけど「そば」が名物というジレンマがあるのかもしれない、と結んでいます。
うどんの方が全国的には劣勢のようですが、近年我が郷土の讃岐うどんが勢力を増し、〇亀製麺のような全国チェーンの台頭もあってやや変わってきているのかも知れませんね。
私にとっての思い出の味はやはりうどんですが、近年もてはやされている讃岐うどんとはちょっと違っていて、街のうどん屋さんが、作り置きの生麺を湯がいて(ゆがく、って標準語ではあまり使わないですよね?茹でると湯がくは違いますが、普通に使う言葉なんでしょうか?)ちゃっちゃっと出してくれる、ちょっと柔らかい、でもちゃんとコシの残ったうどんが好きなのです。今はやりの讃岐うどんは必要以上にコシを意識しすぎと個人的には思っています。
蕎麦を含めたその他麺類全般好きなのですが、うどん程語ることはできません。そして蕎麦屋(一部ラーメン屋も)にありがちな歴史の誇示や蘊蓄、孤高の職人的な雰囲気は苦手です。