毎年この時期に受けている人間ドックで、昨年から事前のPCR検査が必須となりました。この日は数日後のドックを控えて、妻と二人分の検体を提出しに都内までやってきました。正直面倒くさく、郵送にしてくれれば良いのにと思いますが、鼻をグリグリやるのではない唾液採取方式ですから苦痛がないことは有難いです。
窓口で二人分の検体を提出し終えてもまだ9時半前でしたので、近くの神宮外苑を散歩して帰ることにしました。
まずは新国立競技場です。オリンピック期間中は規制もあり感染者も激増している時期でもありで近付く気にもなりませんでしたが、紅葉も終わった平日の朝は人影もまばらで散歩にはもってこいでした。初めて近くで見ましたが、新国立競技場、日本ぽくって中々良いですね。
そして国立競技場の周りをのんびり歩いていて、誘惑の黄色い看板を見つけてしまいました。豚骨しょうゆ、背油たっぷりラーメンのホープ軒です。
まだ朝10時にもならないこの時間ですが、ホープ軒は元気に営業中。24時間営業ですからタクシー運転手さんや、夜勤帰りの人などに重宝され、皆さん一階の立ち食いスペースでちゃっちゃっと食べていきます。
私は、家系や二郎系と呼ばれるラーメン屋に近付かなくなって久しいですし、このホープ軒も10年以上来てないと思います。その時は移築前で今の国立競技場のところにあった日本青年館で研修か会社説明会をやった時、昼飯を食べに来たんじゃなかったですかね?そんな私がこの時間に、ここのこってりラーメンを食えるのか?とも思いましたが、近付いてみるととんこつの良い匂いに誘われ、懐かしさもあって思い切って食べていくことにしました。
流石に大盛りやチャーシュー麺は避けて普通のラーメンですが、それでも中々の迫力です。でも食べ始めてみれば案外するすると腹に納まり、とても満足しました。
それにしてもこの日は数日後の人間ドック用にPCR検体を提出しに来た訳なのですが、しばらく前から人間ドックへ向けて節制していた食生活が一気に帳消しになったような罪悪感はありましたね。
ということでもう少し歩いて腹ごなしをすべく、神宮球場の方に歩いて行くと、新しい日本青年館の隣に「日本オリンピックミュージアム」というのがありました。人も少なそうでしたから入ってみることにしましたが、まずはスマホで予約登録をし、すぐに返信されて来るQRコードを読み取ってもらってから窓口に進むという感染予防対策(感染発覚後の追跡システム?)がとられていました。料金500円ですが、65歳以上は400円となり、中々見ごたえのある展示なのに加えてお土産までもらえてラッキーでした。もっともお土産3点はすべて暑さ対策グッズでしたから、オリンピック・パラリンピックの関係者用が余ったものだと思います。無観客でしたから、スタッフやボランティアの数も相当絞られたはずで、大量に余ったんでしょうが、このお土産だけでも軽く400円は超えそうです。
オリンピックミュージアムを出てからは、明治記念館側に抜けて神宮球場のバックスクリーン前を通り、いちょう並木を歩いて青山一丁目で銀座線に乗って帰って来ました。確かにもう少し早ければ紅葉が見頃だったのでしょうが、今は所々にまだ散っていないいちょうの木が少し残っている、という程度です。でも冬景色のこれはこれで風情があって、散歩コースとしては良かったです。