先日愛猫ロクのご乱心でお流れとなった、R1200Rの初乗りに行って来ました。
相変わらず寒い日が続いていますので、目的地は当初と同じく平地続きで行ける息栖神社としました。電熱グローブに電熱ソックスと厚手のブーツで完全防寒体制です。
とはいうものの、朝の見守りから帰ってきた妻の「今朝も寒いよ」という言葉に怖気づき、ぐずぐずしている内に9時を回ってしまいました。もう朝の冷え込みも緩んでくる時間です。
朝の見守りというのは、地元小学校のPTAのOB有志がボランティアでやっている、登校時の交通安全の監視や小学生への声掛け活動で、妻は数年前から週2~3回、当時PTA仲間だった奥さんたちと参加しています。偉いものです。
家を出たのが9時過ぎで、ガレージでは電熱ソックスの電源確保等やっていて結局出発したのは10時過ぎです。まあ息栖神社までは70km程ですから、これでもゆっくり行って帰れるはずです。
BMWのバイクにはヘラーソケットという通常の電源ソケットより小径のものが付いていて、ここからとった電源をシートの下を通して写真のように、タンクとシートの間、股の部分に出します。それを両足のソックスからズボンの中を通してウエスト部分に出した二股コードにつなぎ、ダブったところはズボンにたくし込むのです。本当はこの接続部分にON・OFFと強弱切り替えのスイッチが付くのですが、この日は忘れてしまったので直結です。
以前は更に電熱グローブもつないでいたのですが、これはとても取り回しに不便なため、今はバッテリー式に変えています。やや熱量は劣るみたいですがこれで十分です。今日の気温(9~10℃くらい)なら弱でもポカポカでした。ソックスの方は直結していましたので強弱切り替えもできませんから、熱くなりすぎて信号待ちのたびにコードを抜いたり差したりしていました。
ようやく出発です。千葉ニュータウンを抜けて成田に向かうR464からR295で成田空港まで行き、滑走路の下をくぐるK44で香取・鹿島方面を目指します。
息栖神社は利根川を渡ってすぐのところですが、K44は北総台地のなだらかな丘陵地帯を抜けて行きますから、適度なアップダウンとコーナーが続いていて、私の好きな道です。
12時前に到着しましたから、1時間45分程かかりました。道自体はとても楽しいのですが、高速やR51の抜け道的要素もある道なので大型トラック等も多く、飛ばすことは難しいです。
平日ですので人も多くなくゆっくりできましたが、境内に上の写真の「招霊(オガタマ)の木」というのがありました。以前来た時は宮司さんが直々に団体客にこの木の由来を説明していて、それを後ろから聞いていたのですが、正直ちっとも記憶に残りませんでした。今日は誰も居ませんので近寄ってみて新たな発見が。一円玉の裏に彫られている木がこの「招霊(オガタマ)の木」なんだそうです。
本殿で拝んだ後は利根川の方に歩いて、昔の渡船場前にある一の鳥居まで来ました。
バイクを停めて最初にくぐったのは実は二の鳥居であり、昔の東国三社巡りは木下(きおろし:千葉県白井市)から木下茶船という渡船で利根川を下り、まずは香取神宮にお参りした後、鹿島神宮に向かう途中に船でこの息栖神社に立ち寄るのが通例だったのだそうです。ですから河岸にあるこの鳥居が一の鳥居なんですね。
写真ではわかりにくいですが一の鳥居の両側にも小さな鳥居が並んでいて、これは「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる2つの井戸を祀ったもので、「伊勢の明星井(あけぼのい)、山城の直井(なおい)」とともに日本三霊水の一つなのだそうです。そもそも日本三霊水自体初耳ですが、左右それぞれ「男瓶」「女瓶」と呼ばれ、土器からキレイな水が湧き出ています。
この一帯がまだ海水で満たされていた頃に、それを押しのけるようにして清水が湧き出たことで、霊水と呼ばれるようになったみたいですね。
一通り見物して、ちょうどお昼時でしたので近くの「六左衛門」という日本料理の店で昼ご飯を食べることにしました。ネットで探して評判が良さそうなので行ってみたのですが、思いの外立派なお店で、入ってみるとご予約ですかと聞かれました。一見では入れないのかなと思ったのですが、席は空いていたようで無事案内してもらえました。
お昼の御膳もなかなか凝った趣向で出てきました。
入口の隣にはこんなバイクの看板も出ていますし、キャンピング施設やBBQコーナーなど色々やっているみたいです。
帰ってきたのが15時半、走行時間は4時間程度で走行距離140kmですから平均35km/h、初乗りとしてはこんなものでしょう。
まん防から緊急事態宣言に変わる可能性も大きくなって来て、ますます出掛けにくくなりますが、気を付けながら走る機会を作りたいですね。