シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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映画:「時の面影」、「再会の夏」を観ました。

 

映画鑑賞の一日、まずはネットフリックスを物色して、以前から気になっていた「時の面影」を観ることにしました。ネットフリックスは息子のアカウントで家族登録しているものなのですが、私も結構使っていて重宝しています。

 

イギリス東部サフォーク州ウッドブリッジにある歴史的考古遺跡サットン・フーの発掘を題材にした映画なのですが、私は最も著名なイギリスの考古遺跡のひとつといわれているサットン・フー自体をこれまで良く知りませんでしたから、映画でも表現されるイギリス人考古学者たちの興奮が今一つ実感できなかったです。無知とは恐い、、。

 

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しかしサットン・フーの事は知らなくても、この映画は純粋に楽しめるいい映画です。過剰な演出もありませんし、大きな出来事もない(サットン・フーの発見そのものが一大事件なのは間違いありませんが)のですが、ドイツとの開戦が間近となり、切迫した時代を背景にしながら、一方では中世の遺跡を発掘するという悠久の歴史と向き合う作業が中心に据えられていて、時の面影という題名の意味も深いです。とてもいい映画でした。

 

ここでまだ夕方には間がある時間でしたからもう一本映画を見ることにしました。
今度はアマゾンプライムビデオで「再会の夏」というフランス映画です。前の「時の面影」が第二次世界大戦直前のイギリスが舞台だったのに対して、こちらは第一次世界大戦直後のフランスが舞台です。

 

時の面影では、私がイングランドと聞いて連想するそのとおりの自然が描写され、曇り空や冷たい雨という場面も多いですが、再会の夏の舞台はフランスの田園風景で、時の面影から一転して、明るい太陽と青い空が印象的です。しかし再会の夏が明るくハッピーな映画かといえばとそうではなく、内容は中々重いです。時の面影では戦争は時代背景だったのですが、再会の夏では戦争そのものが主題です。

 

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フランスの明るい田園風景が映画の印象を随分明るいものにしていると書きましたが、軍判事役で登場する、「最強のふたり」にも主演したフランソワ・クリュゼ(上の映画.comの写真)が温かい人柄でそれを補強していました。重いテーマなのですが観てよかったと思わせる映画でした。

 

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最後の再会の夏はフランスが舞台ですが、前回観た上記2作品「エノーラ・ホームズの事件簿」「ダウントン・アビー」を含めて19世紀から20世紀のイギリスを舞台とした映画を3本続けて観たことになります。
これらの映画では、登場人物、特に男性の服装にも興味がありました。私は10代の終わりごろからファッションに目覚め、当時台頭してきていたアイビースタイルにすっかりはまりました。石津謙介さん率いるVANブランドの信者みたいになっていたのですが、その元がアメリカントラディショナル(アメトラ)であり、そのまた先祖がブリティッシュトラディショナル(ブリトラ)だとすれば、彼らの服装に親近感を持つのは当然かも知れません。
時の面影でも、主人公のアマチュア発掘家バジル・ブラウンやその他の男性陣の服装はいいなあと思います。スーツが基本で殆どの場面でネクタイ姿であるところは時代を感じますが、、。
またブリトラと言われて私が最初に連想するのはポール・スミスなのですが、このブランドには現役時代にも高くて手が出ませんでした。しかし私自身ブリトラよりもアメトラの方が好みなのも事実ですから、もしポール・スミスを買う財力があったなら、その金でニューヨーカーとかJプレスを2~3着買ったでしょうね。そしてアメトラの中でも、ブルックス・ブラザースはお高い印象で小物以外には手が出ませんでした。

 

 

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