前回ご紹介した通り、自賠責保険が期限切れとなってしまっていた娘の愛機FTRですが、新たに締結した保険シールを貼り直して、早速桜巡りのツーリングに出発です。
このFTR223は、軽くて小回りが利きとても扱いやすいバイクなのですが、キャリアも付けていませんし、シートも簡単には開かない仕様なので、シートバッグの着脱も面倒くさく、現状での積載能力は皆無に近いのです。ですからこの日のように暖かいのか寒いのか判断に迷うような時には、寒かった時の為に一枚持って行きたいと思っても入れるところがなく、着すぎで暑いから一枚脱ぎたいと思っても入れるところがなく、また天気がはっきりしないので雨具を持って行きたいと思っても、、、といった具合でとても困ります。
私は元々バイク乗車時にバッグ類を身につけることは体の動きが制約されるので好きではなく、できるだけバイクの車体にバッグやケースを搭載するようにしてきました。しかしこのFTRは本来娘のもの(私の方が乗る回数は多いですが、、)ですので、私が勝手にいじる訳にもいきませんし、何もつけない方が似合うバイクなのも確かです。
今は最低限スマホ電源確保のため、モバイルバッテリーと財布・免許証がやっと入る位のポーチをハンドルに付けているだけです。
そこでこの日は日頃の信条を曲げ、リュックを背負って行くことにしました。寒かった時の為にウルトラライトダウン、それと雨具類、財布等を放り込みました。
結果的にはこれまで私が思っていた程の体への負担もなく、至極快適でした。今後FTRに乗る時はこれで行きます。荷物が軽かったこともあるでしょうが、乗車姿勢が直立に近いことで、リュックが後部座席に丁度乗っかる感じで固定されますので、肩への負担が少なかったこともあると思います。
最初は桜の名所である清水公園に行こうかとも思っていたのですが、清水公園までは国道16号も県道5号(松戸野田線)も県道17号(流山街道)もどれもとても混みますので、この日は小林牧場、佐倉城址公園を目的地としました。
まずは印西市にある小林牧場に向かいましたが、牧場入口で若干の混雑があった程度で、想定通り道中は快適な流れでした。平日ですが露店も多く出ていてクルマも人も多いです。交通整理のおじさんに聞いて、キレイなシルバーのCB750の横に停めさせてもらいました。帰りに持ち主さんと少しお話したのですが、前日には千鳥ヶ淵の桜も見てきたそうで、お堀端も満開だったそうです。
そこから佐倉城址公園を目指しますが、歴史民俗博物館手前の京成の踏切で渋滞に捕まり、以降佐倉市内もずっと混んでいたのですが、後で考えてみれば城址公園は歴史民俗博物館の裏手ですから、市内の混んだ道をぐるっと回らなくても、ここの駐車場に入れてしまえば良かったような気がします。
小林牧場の桜は花がこれでもかと密集して咲いていて、相互に重なり合ってやや濃い桜色に見えましたが、こちらは背の高い木に間隔を置いて花が付いているという感じですから、色も限りなく白に近いです。
久し振りに屋台の焼きそばを食べましたが、いわゆるオムそばという奴で、桜の下に座り込んで食べるのは格別でした。
帰りにはFTRの隣にチョッパースタイルのドラッグスターが停まっていましたが、隅から隅までピカピカでした。友人がドラッグスターの1100に乗っているのですが、ドラッグスターってシャフトドライブだったんですね。全く気付いていませんでした。
小林牧場、佐倉城址公園以外でも、見事な桜を見つけたら気軽に脇道に入って行ったり、路肩に停めたりできるのはFTRの長所であり、この日のようなツーリングには最適です。
80km、4時間余り近場を走っただけの、走るより桜見物の時間が長いツーリングでしたが、桜好きの私はとても満足でした。