シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

先住猫「クー」、10年目の慰霊祭と「ロク」との日々。

 

我が家の愛猫である20歳の老嬢「ロク」には、かつて2歳年上の「クー」というお兄ちゃん猫がいました。彼が亡くなってはや10年が過ぎ、春秋定例の合同慰霊祭に行ってきました。
彼が我が家にやってきたのは2000年の9月のことで、だから「クー」なのですが、妻のママ友から、知り合いの保護猫活動家が引き取った子猫がいるんだけどどうかと勧められたのです。

 

私も妻も愛猫家で、特に妻は実家でずっと2匹の猫と暮らしていましたので、いずれ猫は飼いたいねと話していたのですが、子供が赤ちゃんの内は思わぬ事故の可能性もありますし、やめておこうと思っていました。
それが下の子供も3歳となり、もう大丈夫だろうという事で既に猫を飼っていたこのママ友に紹介を依頼していたのです。

やって来たのは、近くの神社で保護されたという生後1週間程度の白茶トラの男の子で、怪獣のソフビ人形との比較でもわかる通り、手のひらに乗る程小さく、か弱い印象でした。まだミルクしか飲まなくて、妻は夜中も2~3時間おきに授乳して、3人目の子供ができたみたいと笑っていました。

 

 

そして彼が2歳になる年の6月にロクが来た訳ですが、2歳ともなれば立派な成猫で、我々のひそかな心配をよそに、小さなロクを何事もなく迎え入れてくれました。
下の写真のようにちょっかいを出すのは常にロクで、クーはお転婆娘に嚙みつかれてもそれを優しく受け止める温厚なお兄ちゃんでした。

 

 

その後2匹で仲良く10年間暮らしましたが、ロクが来た時でも既に大きかったクーはその後もどんどん成長し、最大7kg、ロクの2倍以上の体重となりました。

 

クーが亡くなったのは2012年の11月、息子が大学1年生、娘は中学3年生の時でした。夏頃から徐々に食欲が落ちていたのですが、11月に入ってあっけなく死んでしまい、妻も私も気持ちの整理が難しかったです。生まれた時から腎臓の数値が悪いロクと違ってこれといった持病もありませんでしたし、丸々と太って健康そうに見えたこともあって、根拠はありませんが何となく室内飼いの猫の平均寿命といわれる14~15歳までは生きてくれるものと思い込んでいました。今になって考えれば、人間と同じで肥満が寿命を縮めたという事なのでしょう。

 

息子と娘が4歳差、その3つ下がクーで、更に2つ下がロクですから、子供たちにとっても幼い日を共にした兄弟・姉妹みたいなもので、彼らの情操教育上もとても大きな存在だったと思います。そして子供たちにはこれが身近で経験する初めての死でもあり、二人共この時の記憶は今も鮮明だと言っています。

 

死後は近くのペット斎場で火葬してもらい、遺骨も納骨堂に安置してもらっています。形式的には昨年末亡くなった父の永代供養をお願いした納骨堂と同じですが、勿論そんな立派なものではなく、学校の下足箱様の棚に骨壺が並んだものです。
春秋には合同慰霊祭があり、コロナによる2~3回の中断を除いてはほぼ毎回参列していますが、亡くなったのが11月という事もあり、秋のほうが彼を偲ぶ気持ちは強いです。
今回は10年目という区切りの慰霊祭でもあり、別居している息子も帰って来て4人で行ってきましたが、午前一回午後一回の僧侶による読経の時間は混み合いますので、それを避けてさっさとお参りして帰ります。近いこともあって、度々墓参りには訪れていますから、この日は卒塔婆を納めて来るのが主目的です。

 

 

ここには妻の実家の「クロ」も眠っていますから、高齢の義父母に代わってお参りしてきました。彼は妻の故郷である兵庫県に実家があった頃から飼われていて、義父母と共にはるばる千葉県まで引っ越してきたのです。夜中に彼を連れて救急で動物病院に行ったりもしました。

 

クロはクーの数年前に亡くなっていますので、これまで十数年この慰霊祭には参列していますが、年々参列者は増えていて、他人ごとではないですが平均年齢も上がってきているのを実感します。ちゃんと見送ってもらってお参りもしてもらえるペットはある意味幸せですが、高齢の飼い主に先立たれ悲惨な目に合うペットの話もよく聞きます。命を預かる責任は大きいですね。

 

 

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