シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

愛猫「ロク」の近況

 

我が家の愛猫であり最長老でもある「ロク」は今年の6月で20歳となり、人間換算なら来月98歳となる高齢猫ですので流石に色々衰えも見えてきて、体調を崩すことが多くなってきました。
それもあって2カ月位前からは妻か私のどちらかが交代で家にいて見守ることにしたのですが、それ以来徐々に私との距離も縮まって来たようです。元々ロクは私にはなついておらず、近付こうとしても避けられるのが普通だったのですが、最近になってようやく近付いても逃げない程度にはなってきました。

 

2002年6月に我が家の一員となり、今では100歳目前のお婆さん猫ですが、若い時は3kg前後の小柄な体ながら、固太りのゴムまりみたいな猫でした。最近ではかなり脂肪も筋肉も落ちてきて、体重はこの間体調を崩して獣医さんに行ったとき計ってもらったら、2kg強しかなかったです。
マンションの4階住まいですから完全な室内猫なのですが、若い頃は狭い家の中を縦横に走り回って、カーテンや壁紙、ふすまなどは常にボロボロでした。また当時はお兄ちゃん猫である2歳年上の「クー」も元気一杯でしたから尚更です。

 

その後我が家は入居20年を超えて室内のリフォームをして、天井・壁のクロス、床の絨毯を張り替えてもらいましたが、その時にはお兄ちゃん猫のクーはすでにおらず、ロクも13歳となっていて老齢猫の仲間入りをしていましたから、走り回ったりカーテンをよじ登ることもなく、我が家の内装は以降無事なままです。
ちなみにその時リフォームを依頼した業者さんからは、今時床をフローリングにしないのは珍しいと言われましたが、猫は寒がりで我が家は人間も床の冷たいのは苦手ですので、絨毯のままにしてもらいました。また犬や猫はフローリング床で滑って足腰に負担がかかると聞いていたことも理由の一つでしたが、その後のロクはもう走り回ることも殆どありませんでした。

 

今回、妻と交代でロクのそばに居るようになって、改めて猫って寝てばかりだなあと実感しました。猫の語源で有力な説は、「ネ」が鳴き声、「コ」が親しみを表す接尾語だというものらしいですが、寝る子でネコという説も捨てがたいですよね。
今のロクはそれこそ食事、排せつ以外は昼間殆ど寝ています。

 

妻は、かなり前からロクのご飯とトイレが置いてあるリビングに布団を敷いてロクの隣で寝ているのですが、それは日中ずっと寝ているのに、夜は活発になって2~3時間ごとに大きな声で鳴いて起こされるからで、夜中に大声で鳴き続けるのはご近所さんにも迷惑ですから妻はすぐ間に合うようにそうしているのですが、寝不足で大変といつもぼやいています。
でも厳密に言うと猫は夜行性ではなく「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物なのだそうです。薄明薄暮性の動物は、文字通り明け方と夕暮れに活動するのですが、この習性は猫の主な獲物であったネズミが活動する時間に合わせているためなのだとか。

 

成猫の場合、平均的な睡眠時間は1日14~16時間といわれていて、これでも1日の大半は寝て過ごしていることになりますが、だとしたら「寝子」はかなり有力な説ではないかと思えてきます。子猫や老猫の場合は更に睡眠時間は長く、1日20時間ほど眠るのだそうで、確かにロクを見ているとそんなものでしょう。
先日もご飯をうるさく催促され、食べた後満足してホットカーペットの上で座っているなと思っていたら、いつの間にか暖かさに誘われて寝落ちしていました。

 

 

夏場は涼しい娘のベッドの上で昼寝しているのですが、寒くなってきてからは押入れのロク専用ベッドが昼寝場所です。でもこの時はそこまで持たなかったみたいで、ここで行き倒れのように熟睡していましたね。

こんな状況ですから、最近では夫婦そろっての外出は殆どしておらず、行きつけの近くの店に1時間程度食事に出かけるくらいがせいぜいです。お互い調整しあって、それぞれ行きたいところに単独で出かけるのが最近の行動パターンですが、そうなってみると一番出かけやすいのは、お互い仕事がない土日祝という事になります。ツーリングは平日と決めていたのですがそうも言っていられなくなりましたので、週末の出動も考えようと思っています。

 

妻は既にかなりの期間泊りがけの旅行もしていないのですが、それというのもロクの右後ろ脚は肉球の傷が癒えないままもう2年以上経っていて、包帯のまき直し・消毒は日課となっています。その際、ロクが最も信頼する妻の存在は欠かせず、私と娘は介助役としてどちらかが居れば良い存在なのです。
妻にとってはかなり負担の大きい話ですが、だからといって、「旅行できるようになったら思い切り羽を伸ばそう!」といった考えも、ロクが居なくなるのを待っているようでとても嫌だから、そうは考えないようにしているそうです。猫ってそういう飼い主の気持ちを敏感に感じ取るという話を聞いたこともあり、妻の気持ちは良く理解できます。私も協力して、あとで後悔しないように、穏やかな余生を過ごさせてやりたいですね。

 

 

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