1月6日の金曜日、寒いとの予報でしたが翌日は天気が下り坂らしかったので、娘のFTR223で2023年の初乗りに行って来ました。
今書いてみて思ったのですが、FTR223と2023年、何だか語呂が良いですね。今年はFTRの年かな?
寒い時のツーリングには手足の電熱装備が欠かせないのですが、足用の電熱ソックスは車載バッテリーから電源を取る方式です。しかしFTRにはその装備をしていませんので、この時期FTRに乗るのは敬遠していたのですが、先日FTR用に表題の電熱トゥヒーターなるものを購入しました。
グローブと同じコミネ製で、ソックスと違ってつま先部分だけを暖める仕様です。FTRは古いバイクでバッテリーも弱っているでしょうから、車体から電源を取る方式はやめて、市販のモバイルバッテリーを使用するこの製品にしました。車体から電源を取っていると、バイクを降りる時電源コードに引っ張られて、おっとっととなることも多く、この方が便利なのも確かです。
この日の目的地は、JR外房線の上総一ノ宮駅近くにある玉前(たまさき)神社です。駅名の由来でもあり、住所も長生郡一宮町一宮ですから、この神社を中心として成り立ってきた地域なんですね。
千葉に暮らしていると、総武線から外房線に向かう電車で上総一ノ宮行きというのを多く目にしましたから、ここに上総の国の一之宮があることは理解していましたが、それが玉前神社だというのは、先日安房の国の一之宮である安房神社、洲崎神社を訪問した時に初めて知りました。
千葉県は、安房の国、上総の国、下総の国にわかれ、私の住む北西部は下総の国で香取神宮が一之宮です。香取神宮は地元でもあり何度も行っていますし、安房の国の二つ(二つある理由は下記ご参照下さい。)の一之宮にも行きましたから、残った上総の国の一之宮で千葉県制覇と考えたのです。
まずは薄手の靴下を履き、その上にトゥヒーターを装備、更に靴下を重ねて、付属のコードで手持ちのAnkerの19200mMhという大容量の モバイルバッテリーにつなぎ、ズボンを履きます。バッテリーはズボンのポケットですが、モバイルバッテリーにしては大きくて重いですからポケットの中で存在感があります。
靴のなかで邪魔にならない薄型、となっていましたが、靴下を重ねるとやはりワンサイズ上のブーツでないと無理です。従来から使っている電熱ソックスも同様で、そのために冬用のブーツはワンサイズ上のものにしていますから大丈夫でしたが、靴下を重ねたりしていますので、足の操作感はかなり悪くなります。
準備が整って出発したのが9時、この朝はかなり冷え込んでいて、この時点でも3℃程度でしたが、手足共に快適でした。
いつもの広域農道から内陸部を走り、茂原で外房に出て、一宮町に着いたのが11時半頃、100km程度で平均速度40km/hは良いペースですね。
玉前神社は、まだ1月6日ということもあり多くの初詣客で賑わっていました。そう広い境内ではありませんが、さすが上総の国一之宮だけあって、香取神宮と同じ黒漆塗りの本殿は格式の高さを感じます。神楽殿という立派な神楽の舞台もありました。
丁度昼時でしたので、玉前神社から歩いて行けるところを検索して、Agozzo(アゴッツォ)という、西洋各国料理をうたう店に行ってみる事にしました。
12時半頃、私が最初の客でしたが、その後続々とお客さんが訪れました。全員女性客、、。とてもフレンドリーな接客でお勧めを紹介いただき、お勧め通りジンジャーポークステーキをお願いしました。カリッと焼き上げた厚切りのポークはとても美味しく、通常ハーブ系が得意ではない私にも全く問題ありませんでした。これは何度でも食べたいです。そしてそれ以上に好きだったのがスープで、リンゴとフェンネル(ウイキョウ)のスープだと教えてもらいましたが、最近はやり(?)の言い回しを使うなら「永遠に飲める」という感じでした。
心身ともに満足して、ここから玉前神社の駐車場に戻り帰宅することにしました。途中FTRのメーターが「23456.7」kmに。路肩に停めて写真を撮りましたがちょっとピンボケです。
帰着は16時、7時間で200km強の走行でした。満タン出発で途中リザーブになり、帰着直前に満タンにして5.1リッター入りましたから、燃費は約40km/ℓ、経済的なバイクです。
これで千葉県の一之宮は制覇しましたが、千葉県の安房、上総、下総に加えて、茨城県は常陸の国で鹿島神宮が一之宮、東京は武蔵の国で多摩市の小野神社が一之宮なのだそうです。武蔵の国にはもう一つ、さいたま市の氷川神社もあるのですが、江戸から遠く離れた場所に一之宮があることから、古代・中世には江戸が全く未開の地だったことが想像できます。小野神社だけはまだ行ったことがないですから、今度行ってみたいと思います。