シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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節分と恵方巻

 

2月3日は節分でした。節分と言えば今では恵方巻のイメージが強いですが、そもそも私が生まれ育った四国地方には恵方巻の習慣はなく、豆まきだけをやっていたと思います。柊鰯(ひいらぎいわし)を飾るという事も知識としては知っていましたが、これも我が家でやったことはありませんでした。

 

元々恵方巻きは大阪で行われていた風習らしく、私は転勤で大阪・兵庫に勤務した時に初めて知ったのですが、その内に全国展開しているスーパーやコンビニが季節商材として大々的に宣伝を始めて、あっという間に広まったと記憶しています。チョコレート会社などの販促でバレンタインデーのチョコが広まったのと同じようなものですね。

 

節分といえば2月と誰もが考えますが、実は年に4回あります。節分という言葉は「季節を分ける」という意味であり、季節の節目とされる「立春・立夏・立秋・立冬」の前日のことを指し、我々が普段節分として行事を行っているのは「立春」の前日という事になります。
同じ理屈で、「土用」というのも夏だけではなく四季それぞれにあるのですが、それを丁度2年前の今頃ブログに書いていて、そのそれぞれの最後の日が節分という訳です。

 

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立春は、厳しい寒さを乗り越えて春を迎えられる日であり、特にめでたい日とされていたことから、立春前日の節分が今のような恒例行事になったと言われているのだそうで、それに加えて、立春は旧暦の1年の始まりの日であり、その前日である春の節分は「一年の締めくくり」として、鬼を追い払う行事を行っていたのも理由の1つなのだとか。
ただ、旧暦(太陰太陽暦)では立春が元日ではなく、立春に最も近い新月の日を元日とするのだそうです。我々の感覚では「一年の始まりの日」が元日なのですが、そうではないんですね。ちなみに今年の立春は2月4日で、旧正月は1月22日でした。
年によって日付が変わるのは旧正月だけではなく、節分・立春もそうです。2年前の上のブログによると、2021年は立春が2月3日、節分は2月2日だったようです。

 

恵方巻は、最初に書いたように三十数年前私が関西地方に駐在したころに風習として知り、関西出身の妻と結婚してからは毎年買って食べるようになりました。
今年、娘は友人との会食で不在でしたから、妻との二人分を近所のコンビニに行って買って来ました。

 

 

ちょっと奮発して海鮮恵方巻にしたのですが、他のものと一緒に買いましたので値段も見ておらず、精算の時にびっくりしました。この小さな(長さ7~8cm?)恵方巻2本で1、010円もするんですね。最近諸々の値上がりが続いていることは感じていましたが、想定外の高さでした。小心者の上に見栄っ張りなので、じゃあいいですとは言い出せなかったのですが、普通の恵方巻で良かったなあというのが実感です。しかもこの商品、表裏ひっくり返してみてもどこにも価格が表示されていません。私は最初から見ていなかったのでどうこう言える筋合いではありませんが、商売としては問題では?陳列棚に表示していたんでしょうか?

 

ともあれ夕方帰宅してきた妻と、今年の恵方とされる南南東を向いて無言でかぶりつきましたが、はたから見ればシュールな光景だと思います。そういえば大阪では「丸かぶり寿司」とも言っていましたね。
そして豆まきの豆は、後で食べやすいように千葉名産のピーナッツで代用です。

 

 

 

また、知識として知っているだけでやったことがない柊鰯ですが、文字通り柊の枝に鰯の頭を刺したものを玄関に飾る風習で、鬼は生臭いにおいを嫌い、柊の棘が苦手だとされているから、それを玄関に飾ることで鬼が入ってこないようにするという意味があるのだそうです。ドラキュラが嫌いなニンニクを飾るのと同じですが、日本の鬼の癖に生臭いものが苦手なんですね。それとも渡来人を鬼に見立てたことによる発想なんでしょうか。

 

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