シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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リュックを買いました。男のカバン考

 

少し前から、仕事にもプライベートにも使えるような小ぶりのリュックが欲しいなと考えていたのですが、先日ポチっとクリックしてしまいました。

 

 

写真では大きさが分かりにくいですが、小ぶりとはいっても15インチのノートPCがすっぽり入るくらいの大きさで、革製の割には手頃な価格でした。
若い頃休みと言えばジーンズにTシャツ、パーカーといった服ばかりでしたが、歳を取ると共にジャケットを着ることも多くなりましたから、そんな時にも使えることを考えて選びました。このタイプのリュックは手提げタイプとしても使えるように横にも取っ手がついているものや、ポケットが色々ついているものが多かったのですが、そういったものが殆どないシンプルなところが気に入りました。まず最初の出番は仕事の時でしたが、まあ違和感なく使えたと思います。

 

今まで仕事の時は妻からのお下がりのリュックを使っていて、容量も大きく重宝していたのですが、かなり使い込んでも来ましたし、もうちょっと小ぶりでドレッシーなものが欲しいなとも思っていたのです。
お下がりというのは年長者が使った物を年少者が使うことですが、最近子供の服を親が着るなど、年少者のものを年長者が使う場合は「お上がり」といういい方をするのだそうです。お上がりは本来「食べなさい」ですが、最近ある方のブログでそういう使い方を知り、言葉としてはかなりしっくり来るなと納得しました。今回私の場合は「お上がり」が正しいです。

 

 

これまでちょっと改まったビジネスの場面では、上のリュックではなくもう20年選手になろうかというビジネスバッグの出番でした。
当時の私にはかなり背伸びした買い物でしたが、妻に頼んで買ってもらいました。以降ほぼ毎日定年まで活躍してくれ、今でも出番はあるのですから、十分元は取ったと思います。

 

 

肩掛けベルトは肩当て部分が擦り切れてしまいましたので、補修業者に特注して革をはり直してもらいましたが、それ以外は購入時のまま使い続けています。
革製ですから、当然角の部分等は擦り切れて来るのですが、そこで「サフィール」という着色補修クリームと「ラナパー」という皮革製品保護クリームの出番です。擦り切れて白くなってきた部分にサフィールを塗り込み、ラナパーで仕上げをすれば、新品同様とはいいませんが、みすぼらしくないだけの外観が蘇ります。それぞれフランス製とドイツ製、バッグはアメリカ製ですが、相性は悪くないみたいです。

 

 

積載能力が全く無い、娘のFTR223に乗る時などは、アウトドア用のリュックの出番です。以前会社の行事で奥入瀬渓流のトレッキングに参加した時に買ったもので、以降トレッキングもやりたいなと思いつつ全く出番がありませんでしたが、FTRの登場で出番が巡って来ました。

 

 

その他、小型のショルダーバッグやポーチ、トートバッグ、ちょっと大型の出張用ビジネスバッグ等、諸々合わせると、いつの間にか十数個のバッグを持っています。

 

私が幼い頃、バッグを持っている男性といえば、往診の時のお医者さん、パイロット、弁護士、といった限られた職業の人、というイメージでした。カバンを持つのは子供(=学生・生徒)であり、大人の男は手ぶらだとも思っていて、今では批判の的でしかないでしょうが、家族で出かけてもお父さんは手ぶらで先頭を歩き、少し遅れて必要なものを全て入れたカバンを持ったお母さんが子供と一緒について行く、という図が浮かびます。

 

若い頃(高校生・大学生の頃)は、遊びに出掛ける時も、基本的にはポケットに入るものしか持っていきませんでしたし、バッグを持って出かけた記憶はありません。私はその後もかなり長い間、かさばるという理由で財布も持っておらず、札と小銭をポケットに突っこんだままでしたし、ある時期にはカッコつけてマネークリップを使ったりもしました。大学には殆ど通わなかった(良く卒業できたものです。)ので、通学時の記憶が定かではないのですが、教科書を裸で持ち歩きはしないでしょうから、その時はカバン的なものは使ったはずです。ただ、これもある時期カッコつけて下のようなブックバンドを使ったことは覚えています。

 

参照:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1366333738

こんなやつを肩にかけて歩くアメリカの大学生にあこがれたもので、結構流行ったのです。イメージに近かったので、知恵袋の回答ページからお借りしました。

 

男は身軽に、というのが当時の社会全体にある暗黙的な美意識だった気がしますし、私が社会に出た頃も、ビジネスバッグを持つ人はまだまだ少数派で、殆どの人は必要とあれば社用封筒などで代用していました。有名会社の社員はわざと社名が見えるように持ったりして、、。
仕事をウチには持ち帰らなくても済む、サラリーマン天国といわれた時代だからこそできたことだったのかも知れませんね。

 

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