シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

桜旅北海道編8日目:網走からオホーツク海沿岸を走って浜頓別まで

 

網走の道の駅で目を覚ましたのは早朝4時前でした。前夜早く就寝したのは、寒かったこともありますが、網走の北側にある能取岬で日の出を見たいと思ったからでもあったのです。海岸沿いとはいっても原生林に阻まれて全く海の見えない道を走っていると、沢山のエゾシカに出会いました。まだ真っ暗な中で急に飛び出して来られると本当に肝を冷やしますので特に林間を抜ける道では飛ばす気にならないですね。

 

能取岬に着いたのは、ちょうど水平線から日が昇るところでした。オレンジではなくエンジ色の朝日で、中々見ごたえがありました。ただここも岬の突端で人っ子一人おらず、羆も怖かったですからクルマのすぐそばで写真を手早く撮り、早々に退散しました。帰りは岬の反対側、能取湖のほとりを南下し、そのままサロマ湖方面に進みましたが、この能取湖は秋には赤いサンゴ草が群生することで有名です。

 


能取湖を時計回りに回り込んで再びオホーツク海沿いをしばらく走ると、今度は日本最大の汽水湖、サロマ湖です。淡水湖を含めたすべての順位でも琵琶湖、霞ヶ浦に次いで3位だそうで、どこまで走ってもサロマ湖を抜けられません。
この日はかなり風が強く、オホーツク海も波が荒かったのですが、さすがサロマ湖の湖面は穏やかです。漁船はホタテ漁のものだと思うのですが、形も独特で外洋向けではないような気もします。道沿いにはいたるところに膨大な数のホタテの貝殻が積み上げられていて、こんなにホタテ食べてるんだということを実感しました。

 


そして延々と続く湖岸の道を走っている途中で、サロマ湖展望台という看板を道端に見つけました。通り過ぎてしまう程地味な、手書きに近いようなもので、普通なら見落としてしまうと思います。
引き返して入り込んだ展望台までの道がこれまた大変な道で、対向も難しいような細いダートの山道が延々4kmも続きます。道が細いのは上り下りをそれぞれ一方通行にしてくれていますので心配はないのですが、さすがに訪れる人は少ないのでかなり穴場かも知れません。眺望自体は抜群でした。

 


延々砂利道を走ったおかげで、元の国道39号線に戻った時ハイエースは下の写真のような有様でした。どこかで洗ってやろうと思ったのですが、北海道のガソリンスタンドには自動洗車機が殆ど無く、次に見かけたフルサービスのスタンドには珍しく自動洗車機がありましたので洗おうと思ったところ、機械の操作自体は係の人がやってくれるのだそうです。他人に洗ってもらうのは何年振りでしょう?機械を係の人が操作し、その後拭き上げ・車内清掃までやってくれます。嬉しかったのはその際車内のゴミ・ペットボトルまで回収してくれたことです。北海道の道の駅には、一般ゴミはおろかペットボトル・瓶・缶等一切の回収箱がないところが普通で、車内のゴミ問題は切実です。車中泊旅でのゴミ問題はまた改めて書こうと思います。

 

しばらく行って紋別市というかなり大きな街で昼時となりましたので、道沿いにあった個人経営らしいラーメン屋で塩ラーメン・バター追加、わかめトッピングと頼んでみました。ホタテラーメンがあればと思ったのですが、それは残念でした。油揚げを煮つけたものが乗っていたのは珍しかったですが、私の舌では解読できない味付けがしてあってとても美味しかったです。このあたりのやり方という訳ではなく、このお店のオリジナルなんだそうです。

 



そこからまた走り始めると、興部(おこっぺ)、雄武(おうむ)といった難読地名が続きます。途中きれいな桜の林を見かけましたのでちょっと寄ってみると、若いカップルが桜の木の下で語らい中、とってもいい光景でしたので野暮な邪魔はせず、サッサと退散しました。

 

 

更に北へ走って、この日は浜頓別の道の駅を宿泊地としました。近くの日帰り湯を偵察に行ったところ、いかにも街の銭湯という風情で石鹸やシャンプーはなさそうですから、これもまた昭和の香り漂う街のスーパーという雰囲気の店で購入して来ました。数日前に道南の厚沢部というところの日帰り温泉でも石鹸・シャンプーの備え付けがなく、近くのセコマに買いに行こうとしたら受付の女性が予備(?)のものを貸してくれたことがあったのです。
温泉ではありませんでしたが、清潔で気持ちが良い風呂で入浴を済ませ、車中泊態勢に入りました。
そしてその夜結構な事件があったのですが、それは次回に。

 

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