桜旅9日目は浜頓別の道の駅から出発ですが、前回の記事に書いた事件というのは、車中泊していた道の駅で当て逃げされてしまった、という事なのです。
いつものように身支度をし、車内を整えて、最初はここからも近い「エサヌカ線」という有名な直線道路に寄ってみるつもりでした。そして道の駅から出て走り始め、最初に右折しようとした時に右のウインカーに異常があることに気付きました。通常の2~3倍も速くチカチカチカと気ぜわしく点滅していて、通常これは球切れの合図です。
もう殆どエサヌカ線まで来ていましたので、エサヌカの途中でクルマを停めて見てみると、右の前のウインカーが切れているみたいです。どこかで交換しなくちゃなと思ってよく見てみると、何とボンネットに大きなへこみ傷があって、ヘッドライト内部には亀裂が走り、ダメージはフェンダーにまで及んでいるようです。
どう見ても他車にぶつけられた跡なのですが、前日道の駅に駐車するまでも右左折は普通にしていて異常がなかったという事は、道の駅で車中泊中に当て逃げされたという事になります。とはいえこれだけの傷ですから寝ていた時にぶつけられたなら気付かないはずがなく、それなら道の駅での買い物か、トイレに行ったわずかな間の出来事という事になります。
頭に血が上って、グルグル色んな事を考えながらとりあえず道の駅に急いで引き返しました。私の前の区画には軽ワゴンのご夫婦がいて、私が出発した時に車内の整理中でしたから、まず彼らに聞いてみようと思ったのです。ただ彼らは何ら悪びれる様子もなく普通に車内整理をしていましたし、確か前夜には違う車がいたような気もします。そしてそもそも私のハイエースについた傷はかなり高い位置で、トラック等の車高の高いクルマでないとつかない位置なのです。
道の駅に帰ってみると、軽ワゴンのご夫婦も、周囲のクルマも殆ど出発してしまって、話を聞けるような人が残っていません。仕方ありませんので、保険会社にまず確認の連絡をしてみました。私は車両保険に加入はしていますが、車対車+Aというタイプで、今回のような当て逃げには対応していなかったはずなのですが、念のため聞いてみました。結果思った通りで相手が特定できた場合、相手の保険を使っての求償手続きはするが、車両保険の適用は出来ないと。ならば結構ですと切ろうとしたところ、可能性は低いですが、警察に届け出ておけば相手が特定できることもありますよと勧められました。保険がきかないのならもういいかと思っていたのですが、何かあった時の証明にもなるでしょうから警察にもここで連絡することにしました。上の写真もその時点で撮ったものです。
110番から所轄に連絡が行き、警察官到着まで1時間程、経緯・状況を説明し、調書を書いたりするのにまた1時間程、計2時間以上は足止めを食らい、とても真摯に対応はしてくれたのですが、結果としては、あまり期待しないでねということで終わりです。防犯カメラ等もあたってくれるそうですが、前夜は激しい風雨でしたから、解像度の面でも望み薄だということです。何年ぶりかでパトカーの後部座席に座りましたが、今回はこれまでの被疑者という立場ではなく被害者です。
結局は泣き寝入りとなって自腹で修理となるのでしょうが、何とも心の落ち着きどころがなくてその日はずっとモヤモヤしたままでした。前回桜旅の前哨戦として行った九州で、後方確認しないままバックしてリアバンパー交換となってしまいましたが、これは100%自分が悪いのであきらめもついたのですが、、。
そして今すぐ対応が必要だったのがウインカーの修理です。右前が切れている状態で右折するのは市街地では怖いことこの上ないですが、間の悪いことにゴールデンウィーク期間はトヨタのディーラーは軒並み連休、街の修理工場もこの期間は休んでいるところばかりでした。仕方ありませんので一番近いオートバックスを検索し、稚内の店舗に向かうことにしました。近いといってもそこは北海道、80km以上離れているのですが、どうしても右折が必要になったら、3回左折して対応する覚悟でした。
オートバックスで見てもらったところ、球切れだけで断線はしていなかったので交換できると言われ一安心です。作業中に、ぶつけ傷の修理について聞いてみたところ、まずボンネットとヘッドライトは交換、フェンダーも板金が必要でしょう、とのことで修理代を考えると頭が痛いです。
予想外の展開で稚内まで直行しましたが、稚内は当初の目的地でもありましたから、午後は何とか気持ちを平静に保ちながら観光を続けたのですが、それは次の記事とします。