シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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桜旅北海道編15日目:根室から釧路・摩周湖周辺を経由して別海まで

 

この日は根室市郊外の道の駅からスタートです。順番からすればこのあと北上して知床方面の観光となるのが妥当なところなのですが、先日濃霧のために通過するだけとなってしまった摩周湖周辺にも行きたいですし、まだ釧路市内には桜が咲き残っているようですから、釧路・摩周という前日・前々日来たルートを後戻りすることにしました。
ただ北太平洋シーサイドラインをそのまま戻るのは面白くないですし、海岸線をクネクネ走ると時間もかかりますから、この日は根室から釧路につながる大動脈、国道44号線をひたすら走りました。

 

まずは釧路市街に入る少し手前にある「別保公園」。まだ8時過ぎでしたから園内の樹木管理をしているらしい業者の職人さんたちと、朝の散歩に来た数人の人たちだけで静かな公園でした。
そこで新たな発見があったのですが、散り始めた桜を良く見てみると、花びらが散っているのではなく、下の写真のように花全体が椿のように落ちています。桜は未練を残さず潔く散りゆくところが武士の心根に沿うとされた一方で、椿は花全体がポトリと落ちる様が斬首を連想させて忌み嫌われたと聞いていたのですが、こんな桜もあるのでしょうか?それともこれは桜ではない、、?

 

 

その後は釧路市の市街地に入り、「春採(はるとり)公園」に立ち寄りました。春採湖という大きな池を囲むように遊歩道が整備され、野鳥などの観察ができるようになっています。

 

その後は摩周湖方面に北上して、途中「田和平」という展望スポットに立ち寄りましたが、この日は青空ものぞいてとてもいい景色に出会えましたので、引き返してきて良かったです。
摩周湖に着いた頃には太陽は陰っていましたが、霧は全く無く、湖面を完全に見渡すことができました。周囲には雪が溶け残っていて、前々日この辺りで遭遇した雨はその後雪に変わったみたいですね。第1展望台、第3展望台(第2展望台は見当たらず、、)と回った後は、屈斜路湖との間にある硫黄山に行って見ました。この後は裏摩周に向かう積りで、硫黄山はその途中にありますし、摩周湖と共通の駐車券だったのでせっかくならと立ち寄ったものですが、いかにも活火山という雰囲気で迫力はありましたね。

 


 

裏摩周に向かった目的は、そこにある「神の子池」という池で、ここも青く輝く池として有名です。舗装路を外れて砂利道を2km余り走る必要があると聞いて、以前のツーリングで大型のオンロードバイクで行くのは断念した場所です。
いざ来てみると、砂利は殆ど無い締まったダートで、これなら私のバイク・技量でも大丈夫だったなと思ったのですが、今では別の脅威が、、。それは下の写真の通り「ヒグマ」です。自転車や徒歩はご遠慮くださいとなっていますが、それならバイクだってダメですよね?
まあハイエースならヒグマにペシャンコにされることはないでしょうし、そのまま進んで駐車場に着いてみると、見事に誰もおらず、何だか獣の臭いもしています。タウシュベツのガイドさんがヒグマの出没時には結構強烈な獣臭がしますよと言っていたのを思い出して、駐車場からすぐそばの池に行くのさえ怖くなりました。奥にある本チャンの青い池まで行くのが怖いので、ハイエースを駐車場の横にある池に横付けして写真を撮ったりしていると、一人の女性がクルマでやって来ました。札幌から来たという彼女も確かに獣臭がすると言いますし、道民が言うならまんざら私の思い過ごしではなさそうです。彼女も一人では怖いと言っていましたので、一緒に小走りで青い池のところまで行って、写真を一枚だけ撮って来ました。こんな所に一人でやって来る女性だけあって熊鈴もちゃんと付けていましたし、私なんかが一緒に行っても何の役にも立たなかったでしょうが、まあ心理的な安心感を与えたという事でしょうか、、。
日差しがあればもっときれいだったのでしょうが、それでも十分感動する美しい池でした。
そしてせっかくなので裏摩周展望台からの景観も堪能し、再度道東の海岸線に戻って別海町付近で宿泊することにしました。

 

 

別海町に向かう途中で立ち寄ったのが「開陽台」です。田和平やナイタイ高原と似た、高台にある展望台ですが、青空ならもっと素晴らしい景色だったでしょう。
開陽台を下りると、そこには有名な直線道路「北19号」ミルクロードがあります。バイク雑誌の北海道特集には必ず登場する、北海道を代表する道ですね

 

 

開陽台から1時間弱で、別海町にある「道の駅おだいとう」に到着しました。14時近くなっていましたのでここで昼ご飯と思ったのですが、食堂は土日しか営業してないのだそうで、仕方なくネットで街の洋食レストランを見つけて遅い昼食としました。途中地元の漁師さんたちが一杯やりに入って来たのですが、その中の一人が道の駅で私のハイエースを見かけていたらしく、珍しい千葉県ナンバーということもあって話しかけて来ました。一仕事終えた陽気さもあって楽しく会話させてもらい、その日の温泉まで紹介してもらったのですが、500円で海に面した露天風呂付き、しかも誰も居ないので写真も撮り放題と満足の湯でした。
別海町は根室市の北側に接する町で、殆ど道東を時計回りに一周して戻ってきたことになります。

 

 

 

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