3月29日以来、延々と桜前線を追う旅の記事ばかり書いて来ましたが、その間にこのブログは6年目を迎えていました。
65歳で60歳定年後の再雇用を終えて2度目の定年となり、幼稚園入園以来続いてきた、毎日どこかに通う生活から完全に切り離されました。その代わりとなる何か日課を作らないと、日々が惰性で過ぎて行きそうな危機感を覚えてこのブログを立ち上げたのですが、現役時代こういった自己表現のやり方に批判的だった私がブログを始めると宣言した時、家族はとても驚いたようでした。
それまで批判的だったことは私も自覚していましたし、勿論黙って始めても良かったのですが、禁煙と同じで周囲に宣言して始めないと続かないとも思ったのです。
批判的というと言葉が強いですが、当時ユーチューバー、ブロガー等SNSを使った情報発信者は既に世間に認知されており、そこで脚光を浴びている人たちには結構自己顕示欲が強めの人が多かったので、それに対する違和感があった、と言った方が妥当かも知れません。
また美的センスの無さを自覚していた私は、映像で何かを伝えることに自信はありませんでしたが、一方でまとまったものを書いた経験は無いものの読むことは好きでしたので、文章で自己表現するブログなら自然に入って行けそうでした。ただブログも文章だけでは味気ないですから、「いらすとや」などのフリー素材を挿絵的に使ったり、写真を載せたりするのにはやはり美的センスも必要で、そこには限界を感じます。最近ではイラストは全く使わなくなりましたが、、。
毎日投稿するのは難しいと考えて早々に隔日投稿をルール化し、それを5年間継続した結果、満5年経過の5月末時点で投稿数は920、このままのペースを維持できれば今年中に1,000の大台に到達できそうです。
アクセス数は通算しても225,000余りと、有名ブログの数十分の一にしか過ぎないレベルですから、あわよくば収益化という野望は早々に諦め、最初に書いた規則的な生活を送るための日課、として割り切っています。それでもGoogleからの収益で、このはてなブログの代金位は賄えていますので良しとしましょう。
それと、このブログを続けている副産物として、何事にも好奇心を持って日々の生活を送れていることがあげられます。これまでなら見過ごしてきたようなことでも、これって記事にできるんじゃないかと考えるようになり、すぐにその由来や背景を調べる癖がつきましたし、気になる場面・美しい風景に出会った時、すぐ写真に撮る事も習慣化しましたから、この5年間で保存している写真の量は飛躍的に増加しました。ただ、おいしい料理の写真を撮る事だけは、いつも食欲が先行して忘れがちになります。
冒頭書いた通り、家族にこのブログのことは伝えている訳ですが、彼らは殆ど読んでいません。子供たちはそれでもたまには読んでいるようなのですが、妻は読まないことに決めているみたいです。他人の(まあ私も他人ですから)日記を盗み見るような気分がして後ろめたいんだそうですが、私が死んだら、その時はこれをまとめて自伝的な本にしてあげると言っています。