5月の最終日曜日、地域ぐるみで行われているクリーンデーという行事に参加しました。どこの地域でも普通に行われているみたいで、我が家の周辺がクリーンデー活動している日は、出掛けた先でも同様の活動をしているのをよく見かけます。
5月30日が語呂合わせで「ゴミゼロの日」とされているらしく、愛知県の豊橋市で1970年代に市民運動として始まったものが全国に広がったのだそうです。
この活動は町会の主導で行われているのですが、我が家の属する町会は、◯◯△丁目、という単位で分けられており、うちのマンションは単体でその下部組織の組を構成し、更に階ごとに班に分けられています。これは今私が仰せつかっているマンション管理組合の理事とは別物で、やはり輪番制で十数年に一回くらい回って来ます。
私の住む千葉県北西部は、江戸時代まで幕府の放牧地として直轄されており、手付かずの自然が残っていたのですが、明治以降開拓のための入植が始まり、一気に開発が進んだのだそうです。歴史の無い農村地帯に連帯意識を植え付けるためか、祭事がかなり盛んで、私の出身地である四国の田舎にも負けないくらいの多くの行事があり、越してきた当初、初めて町会役員となった時は正直勘弁してほしいと思った程です。
それが、2回目は丁度コロナ禍真っただ中で、殆どの行事は中止、町会の会合も全て書面通達という事となり、1回目の時は何だったんだ?と思う程暇な一年でした。
行事が多いことは上記の歴史から理解もできますし、コロナがほぼ終息した今は又復活を考えているのでしょうが、入植者の連帯という目的があった時代とは違い、都内へ通う千葉都民と呼ばれる世帯の方が多くなってきた今は、この手の行事への参加率も年々低下していますし、ましてクリーンデーのようなボランティア的活動には殆ど参加者が集まらないのが現状です。
かく言う私も最近では欠席することの方が多かったのですが、同じく住民の無関心と参加率の低さに悩むマンション管理組合の役員になってみると、町会役員の苦労が思いやられて、やはり参加せずにはいられない気になりました。
ということで妻と二人で日曜の朝マンションの玄関ロビーに下りてみると、案の定参加者は10人にも満たない状況でした。始まってからパラパラと参加してきた人も居ましたが、小型マンションとは言え住民総数からすれば寂しい限りです。
まあ我がマンションは管理員さんがとても几帳面な方で、日々マンション周辺まで含めてきれいに掃除してくれていますので、拾うゴミが殆ど無いのも事実なのですが、年に2回のクリーンデーに、たまにしか顔を合わせない住民の方とのんびり会話を交わすのは悪くないですね。今後はもっと前向きに参加しようと思います。
一方では、どこの自治体でもこういう行事に参加する人の顔ぶれは徐々に固定化して来ますから、不公平と感じる人も多くなり、住民参加自体を取りやめるところも出てきているのだそうです。