6月中旬の日曜日、本来なら日月で北関東への旅行に出かけるはずだったのですが、北海道旅の最終日にちょっとした不注意で強打してしまった右足親指の爪がなかなか治りません。
旅行前にと思って形成外科に行ったところが、膿が溜まっているので切開しましょうと言われ、その後親指を包帯でぐるぐる巻きにされてしまいました。包帯が取れるまで靴は履けない状態で、大人数の団体行動には迷惑を掛けますので、この旅行は辞退することにしました。温泉も入れませんし、酒も呑めません(これは元々ですが、乾杯すらできないのでは寂しいです。)ので。
そのためにぽっかり日曜日の予定が空いてしまいましたから、この余白を使って妻と南房総に出掛ける事にしました。妻とのお出かけの時は基本彼女が運転しますし、クルマで出掛けて、ゆっくり短距離を歩くだけならサンダル履きでも何の苦労もありません。切除してもらった後は痛みも殆ど無いのです。
南房総にしたのは、南房総で旬を迎えている枇杷(ビワ)が目的です。私が幼い頃、農家の庭には食用となる果樹が植えられていることが多かったのですが、四国ではサクランボ、柿、無花果(イチジク)、枇杷などが定番でした。我が家は農家ではありませんでしたが、やはりサクランボ、無花果、枇杷、柘榴(ザクロ)がありましたので、これらの果実を買って食べるという習慣は無く、東京に出て一人暮らしを始めてから、どれも高価であることに驚いたものです。枇杷もしかりで、南房総名産の枇杷は確かに美味しいですが、とても高価です。それに傷みも早く、以前バイクのトップケースに入れて帰ってみると、ほんの数時間でしたが、揺れるトップケースの中で既に赤黒く変色が始まっていました。
数日前に花はなの里というキャンプ場に向かったコースですが、この日は日曜日でしたから、船橋市・千葉市という渋滞多発地点を迂回して、いつもの私のツーリングコースで南房総へ向かいます。妻の運転するPOLOの助手席ですから安楽そのもの。
舘山道の終点である富浦ICで降りるとすぐ、その名も「とみうら枇杷俱楽部」という道の駅があるのですが、この日はそこに隣接する「房総の蔵 お百姓市場」という産直市場で枇杷を買う積りでした。
富浦ICに着いたのが丁度11時でしたから、先に昼ご飯にしようという事になり、ちょっと南に進んだ舘山市にある「鮨芳」という鮨屋さんに行くことにしました。
地魚をメインにした握りが絶品で、普段鮨屋さんでも余り魚を食べない(貝類や甲殻類、魚卵メインで食べる)私が、ここでは喜んで魚を食べます。
若い御主人一人で営業していますので、時間がかかることを予めご承知おき下さい、という御願いの一文が店頭に置かれています。久しぶりの地魚握りは大変美味しく、満足して南房総の道の駅に戻りました。
枇杷が旬を迎えているだけあって、お百姓市場の館内は枇杷一色、大型の観光バスがツアー客を乗せてひっきりなしに出入りしていました。我が家の分と、近くで住む義父母宅用、そして枇杷が大好きな息子にも一箱持って行ってやりました。現地で食べたびわソフトも美味しかったのですが、何枚か撮影したはずの枇杷の写真もソフトクリームの写真も保存されていませんでした。何故でしょう?