シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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クラブツーリズムのツアーで青森へ:二日目は黒石市街散策と八甲田山、星野リゾート奥入瀬渓流ホテル泊

 

青森ツアーの二日目は、十和田プリンスホテルから始まりました。
朝食は、最初からある程度のメニューがセットされていて、それにビュッフェテーブルから好みのものを追加で持ってくる方式でした。ハーフビュッフェというらしいですが、我々年寄りにはこの方がありがたいですね。

 

 

朝食後は部屋でのんびりコーヒーを飲んでから、9時にホテルを出発し、まずは十和田湖からも近い黒石市に向かいました。正直言って黒石市についての事前知識は皆無に近く、弘前市に隣接する歴史のある街だという事も今回初めて知りました。
私と違って妻はここのことを知っていたらしく、雪国のアーケード「こみせ」や、昔ながらの街並みが見られることを喜んでいました。
雪の中での往来をしやすくするために作られた「こみせ」は津軽地方の呼び名で、越後地方(新潟県)では「雁木(がんぎ)」、雁木は知っていたのですが、地方によって呼び名が違うんですね。

 

黒石市の中心部中町(なかまち)にある、松の湯という銭湯を改造した資料館から「まちなか裏めぐりツアー」が始まりました。案内してくれたのはご自身も黒石で生活しているNPO団体の方々です。
こみせは、古いながらも良い状態に保たれており、雪の時には便利だということが想像できます。こみせの続く街並みを歩きながら、古くからある酒蔵や商店についての説明を聞き、黒石藩御用達だった旧家では14代目(だったと思います)の御当主からお話を聞くこともできました。案内してくれた人自身が作り続けている「ボッコ靴」という天然生ゴム素材の手作り長靴や、「ルビンの壺」から着想したという「ルビンのこけし」も興味深かったです。

 

 

ちなみに「ルビンの壺」とは、下のイラストのようなだまし絵の一種のことで、これ自体はこれまで何度も見たことがありますが、これをルビンの壺と呼ぶことは今回初めて知りました。

 

ツアーの最後は消防屯所と火の見櫓の見学で、大正時代に作られた屯所と火の見櫓も見ごたえがありましたが、1970年代製造のニッサンの消防車は今でも現役だそうで、個人的にはそちらの方に興味をそそられましたね。
ツアー終了後は、市内の料理店で青森名物の「ホタテ貝味噌焼き」の昼食だったのですが、ホタテ貝味噌焼きはメニューのほんの一部という豪華昼食で、私たちも含めて御年配のツアーメンバーはいささか持て余し気味でした。

 


街歩きしている間雨は降らず、昼食の時から八甲田山に向かうバスの車中までが本降りの雨、そして八甲田山でバスを降りる時にはまた雨が上がって青空まで見え始めるという、強運の一日となりました。
今八甲田山は熊による人身被害が出ていて、厳重警戒が続いています。このロープウェイの山上駅近くでも目撃情報が相次いでいるとの事で、遊歩道への立ち入りは制限されていました。ということもあって山上駅展望台からの景色を楽しんだ後はすぐ下山したのですが、我々が下りるときになって急にガスが立ち込めてきて、全く視界が効かなくなりましたから、山上で居ても仕方なかったとも言えます。次の便で登ってきた方々にはお気の毒でした。

 

 

そして下山してバスで移動を始めた時からはまたも雨、、。
どうも強運の持ち主がメンバー中に居たみたいで、翌日の奥入瀬渓流ハイキングの間も雨には降られず、ハイキングを終えてバス移動を始めたとたんにまた降り始めました。梅雨の真っ最中で、しかも秋田県には大雨注意報が発令されたりもしていたのですが、運に恵まれた3日間となりました。

 

ゆったりツアーですので15時過ぎには奥入瀬渓流ホテルに到着し、ここから夕食までは部屋でゆっくりできました。
ホテルの設備に全く不満は無いですし、スタッフの対応も素晴らしいのですが、有名観光地の大型施設とあって館内は海外からのツアー客で一杯でした。ちょうどチェックインの時間とかち合ったようで、岡本太郎の巨大オブジェが飾られた東西二つのロビーもフロントも大勢の人であふれ、子供たちが歓声を上げながら走り回っていました。
正直この歳になって、豪華さより閑静さの方が有り難く感じるようになっていますから、前日のプリンスホテルの方が私たち夫婦には好みでしたね。

 

 

 

 

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