気管支炎と診断された夏風邪の期間、出掛ける訳にも行かず暇でしたから、久しぶりにアマゾンプライムで映画を観ることにしました。
実際に映画館で観た「ゴジラー1.0」や「キングダム」のハイライト部分を見直したり、「孤独のグルメ」をチョイ見したりしている内に、デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー The Final」が無料視聴となっているのを見つけ、視聴することにしました。
イコライザーは本作品が1・2に続く3作目で、平凡な一市民が実は超人的な能力を備えた勧善懲悪のヒーローだった、みたいなストーリーです。スーパーヒーローものでは、スーパーマン、スパイダーマン等々も同じような設定で、予定調和と言えばその通りなのですが、日本人が水戸黄門や大岡越前に感じるのと同じ安心感があるのでしょうか?
しかしイコライザーの主人公は、正義の味方ではあってもスーパーマンのような清廉潔白なヒーローではなく、ゴルゴ13や必殺仕事人的なダークヒーローです。
簡単に言えば、法の網をくぐって悪事を働く者とか法の手が及ばないような巨悪に、手段を選ばず立ち向かい胸のすくような活躍で抹殺していく、というストーリーで、観ていてカタルシス効果を得られる映画だと思いますが、グロい描写も多いですから苦手な人は要注意です。
デンゼル・ワシントンは好きな俳優なのですが、熱心な映画ファンとも言えない私は、彼の作品をそう多く観て来た訳ではありません。最初に観たのは多分メグ・ライアンと共演した「戦火の勇気」という作品だったと思います。理知的な顔立ちと態度が、それまでの黒人俳優とはちょっと違った印象で、その後は「マイ・ボディガード」「マルコムX」「ボーン・コレクター」「トレーニングデイ」「リトル・シングス」そして「イコライザー」シリーズ等の作品を観ました。硬派な正義漢という役どころだけでなく、悪人やダークヒーローなどどんな役でも自然にこなせる良い役者さんだと思いますが、Wikiでは「アメリカにおける人種差別を背景に、黒人俳優が長年『型にはまった知能の低い悪党』という役柄か、エンタテイナー、あるいは家族で観られるコメディー映画にしか出演の機会を与えられなかったハリウッドにおいて、デンゼルは極めて独特な地位を築いた事で知られている。」と紹介されています。
今回の「イコライザー The Final」で共演したダコタ・ファニングとは「マイ・ボディガード」以来約20年振りの共演だったそうで、あの時の子役が今回の共演女優であることは、観終わった後の映画紹介で初めて知りました。彼女も当時から天才子役として知られていたようで、米国版「芦田愛菜」といったところでしょうか?
デンゼル・ワシントンは1954年生まれの今年70歳で、私と同い年なのですが、どうすればああカッコよく生きられるのか、若い時に聞いておきたかったです。