表題のツアーに参加して来ました。台風7号の影響で実施が危ぶまれたのですが、幸い首都圏直撃とはならず、台風一過の上天気となった池袋駅から無事山手線一周のツアーに出発できました。
本当は妻と二人で参加するはずだったのですが、彼女はまだ夏風邪が抜けきらないとのことで、急遽私一人での参加となりました。日頃は池袋駅を通過することすら稀で、ましてここに降りたのは何年振りになるでしょう?集合場所である「メトロポリタン口」を探すのに本当に一苦労、完全にお上りさんです。
猛暑日だったこの日、13時40分の受付開始に合わせて屋根もないメトロポリタン口に並ぶのはかなりの苦行でした。
参加者を見ると、7~8割が夏休み中のお子さんを連れた父母・祖父母といった方たちで、完全に夏休みのお子様企画でした。それに加えて鉄ちゃんらしき男性客がちらほら、高齢男性の一人客はかなりレアでした。またそのお子さんたちも将来立派な鉄ちゃんになりそうなちびっ子ばかりで、私なんかは足元にも及ばない程の鉄道知識をあちこちで披露していました。
私はこのツアーに申し込んだ時、東京街歩きの電車版的なものを期待していたのですが、実際には鉄道好きと街好きの両者の興味を満たすような、私にも十分楽しむことが出来るものでした。
この日は午前のコースもあったのですが、私が参加したのは午後のコースで、13時40分受付開始、14時35分出発でした。出発までかなり時間はあったのですが、受付後はすぐにツアー使用車両に乗り込んで、冷房の効いた車内で待機できるとの事でしたし、車内は自由席で先着順でしたから、皆さん早めに受付に並んだようです。普段行列をしない私もこの時ばかりは同じ考えで並びました。乗車人員は定員の3・4割から5割といった感じで、7人掛けのロングシートに3~4人が席を占めていました。
池袋駅を14時35分に出発して、山手線の外回り(時計方向)を66分で一周して池袋に帰ってくるのですが、途中駅では時間調整を除いてすべて通過、時間調整時もドアは開かず、途中下車はできません。山手線車両にトイレはありませんから、事前に済ませておくように何度もアナウンスされていました。
通常の山手線が一周1時間らしいですが、30ある駅にすべて停車してもこの所要時間なのですから、ノンストップのこの日の電車はかなりゆっくりとしたスピードで進んで行きました。体感30km/hくらいですかね?
通常山手線が通過していくはずのない東京駅や渋谷・新宿駅などのホームを「団体」表示の山手線がゆっくり通過して行きますから、大勢の人たちが怪訝な面持ちで車内をのぞき込んでくるのは中々愉快な気分でした。
最後に、今回のツアー中に紹介された山手線にまつわるトリビアで、記憶に残っているものをいくつか挙げておきます。
まず渋谷駅、今は多数の乗降客が行きかう巨大ターミナルですが、開業当日の乗降客はゼロだった。
山手線の30ある駅の内、山手線しか乗り入れていない、乗換駅でない駅は3つだけ、新大久保、目白、そして新しくできた高輪ゲートウェイ。
山手線に現存する踏切は一つだけ、駒込と田端の間に存在するが、それもまもなく消滅することが決まっている。
等々、もう忘れてしまいましたが、他にも色々面白い話が聞けましたし、十分2,000円の参加代金の元は取れました。
ただ、乗り換えのできない駅は4つとツアーでは説明があったと記憶していたのですが、念のためと思ってネット検索してみると、どの記事も3つとなっています。私の記憶違いの可能性も高いですから3つと訂正することにしたのですが、例えば大塚は都営荒川線に乗り換えできますが、そちらは「大塚駅前」駅、原宿は地下鉄千代田線と乗り換えできますが、千代田線は「明治神宮前」駅ですから、これらを乗換駅と見なすかどうかは見解が分かれそうです。