いわゆる成人病疾患の定期観察のために3カ月に一度都内の病院に通っているのですが、その病院は国立競技場や神宮球場がある神宮外苑に近く、検査の帰りにはここを散策して帰るのが恒例となっています。
3カ月に一度ということは年4回ですから、丁度日本の四季に合わせて神宮外苑の季節の移り変わりを見ることができる訳です。
今の季節なら国立競技場の周囲の百日紅(さるすべり)がきれいです。漢字の「百日紅」は、花が長く咲き続けることに由来し、別名はそのままの読みで「ヒャクニチコウ」、そしてひらがなの「さるすべり」は、幹が猿でもすべって登れない程ツルツルだからということです。しかし本当のところ猿は楽々とこの木を登ってしまうのだそうです。
そしてこの先秋になると、いちょう並木などの紅葉、落葉後の冬景色、春にちょっと足を延ばして青山墓地の桜、初夏の紫陽花など、歩いているだけで色々楽しめます。
勿論花や紅葉が検査に合わせてきちんと3カ月ごとに咲いたりしてくれる訳はありませんが、先生の都合や私の都合で検査も毎回微妙にずれて行きますので、何年も通い続けていると、当たり!という時期に出くわします。
この日も8月の終わりで百日紅はまだきれいに咲いていたのですが、写真を撮り忘れました。
そして季節に関係なく皆勤賞もので通っているのが、国立競技場のそばにあるラーメン店の「ホープ軒」です。一階の立ち食いカウンターは外気と室温がほぼ同じですから、真夏のこの時期何回かはパスしたことがありますが、この日は頑張って食べて来ました。
私の定期検査の項目は、血糖値・コレステロール値・中性脂肪・尿酸値と生活習慣病の項目を網羅していますから、ホープ軒のラーメンは恐らく医師から最も怒られる食べ物です。ですから、暑さ寒さに関係なく食べない方が良いのはわかっているのですが、検査が終わり、また後3カ月は猶予があると考えると、今日くらいは良いだろうといつも誘惑に負けてしまうのです。
ホープ軒には国立競技場の周囲をぐるりと回って行きますので、ホープ軒と国立競技場はいつもセットです。
青山門、競技場正面を通り過ぎてホープ軒に到着し、注文したのは一番オーソドックスなラーメン1,000円也。前回はネギラーメンにしたのですが、別に白髪ネギでなくてもカウンターにザルで山盛りに置かれているネギで十分だと気付き、今回は普通のラーメンにしました。遠慮なくドバドバとネギを乗せて大汗をかきながら食べ、途中からは味変で唐辛子味噌まで投入してしまいましたので、最終的にはTシャツが濡れる程の大々汗でした。
暑い中、熱いものを食べて汗をかくのは爽快でもあるのですが、食後歩いて日本青年館の前まで来た時に、背中を濡らす汗が我慢できなくなり、日本青年館1Fのスポーツバーで冷たいコーヒーを飲んでクールダウンすることにしました。
お昼時少し前の時間帯でしたが、隣の日本オリンピックミュージアム記念館の関係者なのか来館者なのか、アスリートっぽい雰囲気の男女が、大リーグやプロ野球の画面を見ながら早めのランチを食べたり、談笑したりしていました。
汗が引くまでゆっくりさせてもらい、再び神宮球場、秩父宮ラグビー場と歩いて、地下鉄の外苑前から新橋を経由して帰宅しました。この二つの施設は先日ブログにも書いた神宮外苑再開発の要の施設であり、開発推進派の小池さんが都知事選に勝利しましたので、予定通り再開発は進められて、新しい野球場・ラグビー施設に生まれ変わるんでしょうね。