初秋の車中泊旅2日目は茨城県の「道の駅ごか」から出発しました。実質的にはこの日が旅のスタートとも言えます。
前夜は大型トラックの集団に囲まれるようにして眠ったのですが、私が大型車スペースに停めていたわけではなく、大型車スペースから溢れたトラックが普通車スペースも埋め尽くしていたということなのです。しかし2024年問題で長距離トラックのドライバーさんたちは休憩場所の確保に四苦八苦しているようですから、まあ仕方がないかなと諦めています。ただ大型トラックのアイドリングの合唱は正直安眠の妨げではあります。
初秋と書きましたが、実感としてはまだ完全に真夏で、車中泊もエアコンなしでは無理です。寝る前のエアコン設置と起きてからの撤去はなかなか手間がかかり、こんな時は冷暖房完備の本格キャンピングカーが羨ましいですね。
朝早く、まだトラック群が出発しない内に出ましたから、途中国道17号線沿いの「道の駅おかべ」で前日買った食材とコーヒーで朝食です。とても広い駐車場で、クルマも殆どいませんでしたから、隅っこに停めて両サイドドアを少し開け、ガスバーナーを使ってみました。ガス探知機も備えていますが、この状態なら一酸化炭素中毒の心配はなさそうですし、念のために防炎シートも装備済みです。
一休みの後は17号線を進んで藤岡付近で国道254号線に入り、そのまま佐久を目指して西進しました。
そして下仁田を過ぎてそろそろ長野県というところで「世界遺産 荒船風穴」という看板を見つけ、寄ってみることにしました。しかし後から考えると私は遠い方の長野県側から入ってしまったようで、細い山道を延々と走ったと思ったら、駐車場からは急坂を徒歩で800mも下らなければならず、酷暑の中帰りは本当にへばりました。風穴自体はとても見事なもので一見の価値は十分あったのですが、、。
荒船風穴は岩の隙間から吹き出す冷気を利用した蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設で、写真の石垣の上に貯蔵庫の建屋がありました。この蚕が富岡製糸場で作られる絹糸を生み出していたんですね。
たかだか800mではありますが、急坂を這うようにして戻り、クルマの冷房で一息ついたところで、来る途中に見かけた「荒船パノラマキャンプフィールド」に立ち寄ってみることにしました。
ここは関東でキャンプをするライダーなら知らない人は居ない位有名なキャンプ場で、私たちも何度かここを目的地としたキャンプリーリングを目論んでは天候不順で断念しています。
レストハウスで聞いてみると、本来予約制で当日受付はしていないのだが、この日は空いているので、今スマホで先付の予約を入れてくれれば本日付けに予約変更の手続が出来る、とのことでした。特例措置のようで、キャンプグッズ一式は積んでいますし、車中泊でも構わないとの事でしたから、この日はここでキャンプすることにしました。
この日の食料は昼間コンビニで調達済みでしたが、ここで豚肉やブルーベリー、リンゴ、薪などを購入し、フィールドに向かいました。
噂通りの絶景キャンプサイトで、標高は1,200m以上ありますから焚火が気持ち良かったですし、当然寝るときのエアコンも不要でした。
調味料類も一式用意していますから、豚肉も色々な味で楽しめましたが、さすがに300gは持て余しました。また焚火の着火には、「今治のホコリ」という今治タオルの工場で出る綿の屑(ホコリ)で作った着火剤がいい仕事してくれます。
寝る前に焚火を消して空を見上げると、文字通り満天の星だったのですが、残念ながらスマホでは撮れず、、。