※先日、書きかけのものを下書きに保存した積りが、そのまま公開されてしまっていました。加筆修正した上で再度公開します。
7~9月に我が家では3人が誕生日を迎えます。今回は私と妻が夏風邪をひいてしまい、予定していた会食が中止となりましたので、3名分まとめて誕生祝いをすることにしました。
我が家でのちょっとした催事・イベントの時には、日本橋人形町に本店のある人形町今半という店で会食することが多く、今回も私の誕生祝いで8月初旬に予約していたのが上記の理由で流れていたのです。8月と9月の妻と娘の誕生日はあまり離れていないこともあって毎年一回で済ませることが多いので、今回は私も合流して3人分となった訳です。
人形町今半は牛鍋屋としてスタートした今半から別れた企業の一つですから、すき焼きが看板なのですが、すき焼きよりも断然ステーキ派の娘の希望もあり、我が家ではいつも1階の鉄板焼きステーキの「喜扇亭」です。
同じ今半でも「浅草今半」とか「今半別館」とかあってややこしいですが、「餃子の王将」と「大阪王将」、とんかつの「和幸」と「いなば和幸」のようなものなんでしょう。
我が家の家計にとってはかなり背伸びした店なのですが、人形町は私が四十数年前に勤務していた場所であり、当時今半では今と同じ形態の、近江牛をシェフが目の前の鉄板で焼いてくれるステーキランチが千数百円で食べられました。他とはちょっとレベルの違う美味しさでしたから、懐が温かい時には奮発してここに食べに行っていたのですが、その頃から老舗として知られたお店でしたから、かなりの出血サービスだったんでしょう。一人で行くことが多かったですからカウンターばかりで個室に入ったことはありませんでしたし、二階座敷ですき焼きを食べる勇気もありませんでした。
その後関西勤務となり、十数年ぶりに東京転勤となった時には既に家族持ちとなっていて経済的に楽ではなかったのですが、ここでステーキを食べるのが我が家の年数回の贅沢となりました。その頃でもまだランチメニューなら家族4人で福沢さん一人とちょっとで収まっていたのです。最近ではかなりお高くなってきましたが、、。
娘がステーキ派なので家族で来るときは常に鉄板焼きステーキですが、私は年齢と共に接待的なことも多くなり、二階ですき焼きを食べる機会も何度かはありました。ただ仲居さんにフルサービスしてもらうのは貧乏性の私には気詰まりで、やっぱり私も一階のステーキの方が良いです。鉄板焼きも目の前でシェフ(今半は和風ステーキですから、シェフというより料理人と呼んだ方がしっくりきますが)が焼いてくれますが、私には仲居さんより随分気が楽です。
日頃料理の写真を忘れがちな私ですが、この日はその都度息子や娘からリマインドされて、無事全ての料理を撮ることができました。
この日は4人ともに何かしらのお祝い事項があり、最初に今日は何のお集まりですか?と聞かれて、何気なくそれを答えたところ、帰り際には店からのお祝いですというメッセージと共に全員にお土産を頂いてしまいました。そういえば過去もそうだったなあとこの時になって思い出したのですが、この日は4人全員がお土産を貰うことになってしまい、お土産欲しさにアピールしたと思われるんじゃないかと、ちょっと恥ずかしかったです。