サザンオールスターズ(SAS、サザン)が、今年のRock In Japan FESTIVAL(通称ロッキン)で夏の野外フェス出演を最後とするとの発表をして、9月23日、彼らが大トリを務める日のチケットは大変な争奪戦になったようです。
私も彼らがデビューしたころからのファンではあるのですが、レベルで言えば2軍の補欠といった程度で、アルバムなどはほぼ全て買っていましたが、ライブに足を運んだことはありません。そもそも人混みが嫌いですから、オールスタンディングのロック系のイベントは敬遠していて、野外フェスは、30年以上前びわこバレイのオールナイトジャズフェスティバルに行ったっきりです。
妻もサザンファンですが、彼女の方は私よりややランクが高くて2軍レギュラークラス、独身時代はライブに足を運んだこともあるようです。ただ彼女も人混み嫌いは私と同じですので、茅ヶ崎ライブや年越しライブのようなものは敬遠していました。
今回はサザン最後の夏フェスということですから、二人とも今回位は行っておきたいという気持ちはあったのですが、予想通りの大激戦で諦めていました。ところがこの状況を受けてサザンの出演部分だけをライブビューイングとして全国の映画館で上演することが決まったと聞いて、それは申し込まねばということになりました。
それでもかなりの倍率にはなるだろうなと思いましたから落選は覚悟の上でしたが、一般販売開始と同時に申し込んで、無事テラスモール松戸というショッピングモールにあるユナイテッドシネマで席を確保できました。残念ながらIMAX等の高品質音響対応のスクリーンではありませんでしたが、三百数十席の前後左右ほぼ中間位置となかなか良い席でしたから期待も高まりました。
何といっても空調完備の指定席ですから安楽なことは勿論ですし、大画面は実際のライブ会場で米粒みたいなステージを眺めるより迫力があり、音響もしかりです。
当日は17時45分開始でしたから事前に軽く腹ごしらえすることにして、モール内にあった越後蕎麦の店でそばを啜っていると、近くの席からやはりライブビューイングに行くらしいグループの楽しそうな話し声が聞こえてきました。私よりは一世代下、妻と同年配の男女で、かなり出来上がり気味で陽気にはしゃいでいました。
会場の年代構成もほぼそんな感じでしたが、若い世代もかなりいて、サザンの幅広いファン層を実感しました。我が家もそうですが、幼い頃クルマでのお出かけの時流れていたサザンの曲でファンになった若者は多いでしょうね。
ライブビューイングですがもしかしたら最初から総立ち?とも思っていたのですが、さすがにそんなことは無く皆さん座ったままでの鑑賞でした。ただ結構コアなファンの方も多く、曲に合わせた振りは勿論、掛け声も盛んに掛けていました。私の隣に来た若い女性3人組は振りも完璧で最初から最後までライブ乗りで楽しんでいました。
結局19曲、100分に及ぶ熱演で、ロッキンでの過去最長だったそうです。ひたちなかのフェス会場には5万人、全国のライブビューイング合わせて20万人が鑑賞したのだそうで、さすがサザンとしか言いようがありません。
サザンの桑田佳祐氏は私より1学年下なのですが、私が1年ダブりましたから大学では同学年です。当時仲の良かったバイト仲間に青学生がいて、学園祭の頃、そのバイト仲間から、青学の友人(の友人?)がやっているバンドが今とても人気になっているんだけど学祭を見に来ないかと誘われたことがあり、それがサザン(その前身?)のことだったと後になって知りました。結局青学の学祭へは行かなかったのですが、その時行っていればもしかしたら桑田佳祐氏を紹介してもらうこともあり得たのかも知れず、大変残念な思いをしたものでした。