転職したばかりの息子が、業務上でクルマの運転が求められる可能性が出て来るとの事で毎週末我が家のPOLOを使って始めた運転練習ですが、早いもので今回が5回目となりました。
最初は近所の道をソロリと運転することから始めたのですが、徐々に距離を延ばし、シチュエーションも田舎道・主要幹線道・繁華街の狭い道などと考えている内に、段々今度はどこへ行こうかと楽しみにするようになってきました。
これまでも地場の歴史ある酒蔵へ行って見たり、コスモス見物に立ち寄って見たり、成田空港に行って見たりして来たのですが、今回は外房まで行って焼き蛤を食べる事にしました。完全に観光ですね。
昼前に外房に向かって出発。前回成田空港に行った時と同じコースで、松戸市・鎌ケ谷市・白井市などを抜けて成田方面に東進する国道464号線を走り、成田空港の真ん中を通り過ぎて、山武市で太平洋岸に出ました。ここ蓮沼海岸には南浜海水浴場があって、子供たちが小さい頃は毎年夏休み期間中に通ったものですが、東日本大震災での津波以降、防潮堤が築かれ海の家の営業も無くなってしまったようです。Googleマップには今も南浜海水浴場として表示されていますが、遊泳自体が禁止となったのかも知れません。
夏海水浴に来ることは無くなりましたが、今でも元旦の初日の出は家族全員でこの海岸に来ています。大変な人出となる犬吠埼などと比べると穴場だったこの海岸も年々人出が増え、駐車場は早い者勝ちの状態となって来ています。
九十九里町にある「浜茶屋向島」という店が、昔から焼き蛤を食べに通っている店で、この日到着したのは13時過ぎ、土曜日ですが昼のピークは過ぎていたようで待たずに2階のテーブル席に案内されました。
蛤、サザエ、ホタテ、イワシのセットと、エビ・イカ・ナメロウなどを頼んでノンアルコールで宴会開始です。息子は運転練習ですから当然ですが、私は元々自分からは飲みませんし、妻も一人では飲まないということでこうなりました。
蛤セットは上が本物(?)の蛤で、ここでは本蛤セットと呼ばれます。下は白蛤セットと呼ぶのですが、白蛤とはホンビノス貝のことで、両セット同じ値段ですが、写真の通り白蛤は倍以上の量があります。外見はかなり違いますから見分けることは容易ですが、ホンビノス貝の味はなかなか蛤に迫るものがあって、私には目隠しテストで判別する自信はありません。以前この店では単に「白蛤」とだけ表示していたように記憶しているのですが、今はちゃんと「白はま(=ホンビノス)」と明記されていました。何かクレームがあったのかも知れません。
ドンドン焼いて追加も頼みながらドンドン食べ、締めに焼きおにぎりと蛤の味噌汁で、完全に満腹です。食べ終わった頃には店内のお客さんは居なくなり、私たちが昼食時間帯最後の客となりました。
この時14時半でまだ夕方には間がありましたから、海沿いに北上して犬吠埼灯台に行って見ることにしたのですが、結局犬吠埼灯台までは行かず、手前の飯岡刑部岬展望館に立ち寄ってから帰ることにしました。
この展望施設は穴場的存在で訪問者もそう多くはないですから、混んでいそうな犬吠埼灯台は敬遠してここにしたのですが、眺望は犬吠埼よりも良いと思います。
「あしたのジョー」の作者ちばてつやは、戦後大陸から引き揚げて来てここ飯岡町(現旭市)で育ったらしく、展望館隣の公園にはジョーと力石の像があります。力石は良く似ていますが、ジョーの方は言われないとわからないかも、、、。