シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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屋久島ツアーに行ってきました。2日目前編

 

屋久島2日目は、滝などを見物したり屋久杉の原生林を歩いたり、今回のツアーのメインとなる島内一周の日です。朝から良い天気で、ホテルからは海も山も美しく見えました。

 


今回のツアーには初級ハイキングコースが含まれていて、トレッキングシューズ等一通りのアウトドア装備が求められていましたので、トレッキングパンツやアンダーウェア、パーカーなどは新たに買い足しました。7月に奥入瀬渓流に行った時は夏用のウェアでしたから秋冬用を用意したのですが、屋久島はやはり南の島であり、結果的には7月の奥入瀬で着用したウェアでも十分でした。

 

今回の宿、屋久島いわさきホテルはほぼ円形をした屋久島の6時位置にあり、そこから時計回りに進みます。クルマで回れば3時間程度で外周道路を一周出来るようです。
最初に訪れたのは7時位置にある中間という集落の「中間ガジュマル」です。ここは「まんてん」という屋久島を舞台としたNHKの連続テレビ小説でロケに使われた場所で、確かにインパクトのあるガジュマルの木でしたし、集落も南の島感たっぷりの鄙びたところでした。

 


次は9時の位置にある「大川(おおこ)の滝」です。「おおこ」と読むのは難しいですが、元々は「大河(おおこう)」だったのが「大川」となり、それでも読みだけは「おおこう」だったものが今は「おおこ」に変化。しかし村の長老は今でも「おおこう」と呼ばないと機嫌が悪くなるのだそうです。(地元出身のガイドさん談)
落差88m、岩肌をすべるように流れ落ちる雄大な滝で、日本の滝100選にも選ばれています。欧米系の観光客数人が移動する気配もなくじっと滝を眺めていましたが、ガイドさんによれば日本人は行動計画に沿って生真面目に観光地を回るけれど、欧米からの観光客には気に入れば1日でも2日でもその場所にとどまる人も多いそうです。そんなゆったりしたバカンスの過ごし方は羨ましいですね。

 


そこからは東シナ海に面した屋久島西岸の「西部林道」を走りましたが、ここは世界遺産に登録されたエリアで、道路の拡幅工事も自然保護を優先して否決されたので大型バスなどは通行できないとても狭い道が続きます。小型のマイクロバスでも対向車とすれ違えず、何度もバックしたりしてもらったりでやり過ごしました。携帯電波も届かず、夜間は通行規制もされるのだそうですが、そのおかげか、屋久猿は全く人やクルマを恐れず、道路の真ん中で寛いでいます。以前は「ヤクザル」だったのが今では「ヤクサル」、語呂が悪いからだそうで、「ヤ〇ザ」さんからクレームがあったからだとガイドさんは笑い話にしていましたが、どうも「ヤクサル」自体がジョークのような気がします。

 


電波も届かない西部林道を抜けて、屋久島灯台を過ぎた10時位置には、ウミガメの産卵地として有名な「永田いなか浜」があります。産卵期は夏ですから今は時季外れですが、浜にはウミガメの卵の殻が沢山落ちていました。鶏卵のように固くない柔らかい殻で、教えられるまでは白いビニールの破片だと思っていました。添乗員さんはその産卵期のツアーにも来たそうで、ウミガメが砂浜に残した足跡の写真なども見せてもらいましたが、その夜は1匹しか上陸せず、物陰から音を立てないようにそっと覗いていたんだそうです。

 


そして西部林道を抜けたあたりから徐々に天気が崩れて来て、いなか浜では降ったり止んだりの空模様となりました。
林芙美子が「浮雲」で「屋久島は月のうち、三十五日は雨、、、」と書いているとおり、屋久島と言えば雨のイメージですし、今回のツアーでも雨具は必携とされていました。しかし屋久島西部出身のガイドさんによればそれは島東部の話で、西部では晴れていても東部に来れば土砂降りという天気が割と普通なんだそうです。島の東部側の太平洋から吹いてきた湿った空気が、海岸線から急激に立ち上がる高山に沿って急上昇して雲となり大雨を降らせる、ということでした。

 

この日もまさにその通りの天気だったのですが、午後雨中のハイキングとなった「白谷雲水峡」のことは後編とします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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