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東京国立博物館:特別展「はにわ」

この日は都内の病院での定期検査の日でした。
通常なら昼前に検査・問診が終わり、その足で神宮外苑を散歩して帰るのですが、今回は妻と上野で待ち合わせて、東京国立博物館で開催中の特別展「はにわ」を見に行くことになっていたのです。

 

 

これに行くことは少し前から決めていたのですが、その後東京FMのブルーオーシャンという番組やNHKの日曜美術館というTV番組で紹介されていて、興味も高まって来ていました。
余談ですが、東京FM(TokyoFM)は以前はFM東京と言っていて、私は今でもよく言い間違えます。社名は今でもFM東京(エフエム東京)なんだそうで、どうしてそんな紛らわしい変更をしてしまったんでしょうね?

 

病院では9時から採血等の検査、それを受けての問診が10時からでしたから、遅くとも昼前には上野に着けるだろうと考えて、上野駅公園口の改札前で11時半に妻と待ち合わせました。
ところがこの日の病院はとても混み合っていて、検査こそほぼ定刻に終わりましたが、その後一向に問診の順番が回って来ません。11時前になってようやく名前を呼ばれ、問診自体は特に変化なくいつもの通りだったのですが、最後先生が処方箋の処理を忘れてしまったためにまた時間のロスがあり、結局病院を出た時には既に12時前になっていました。

 

昼前に並べるのなら、公園口前の東京文化会館にある上野精養軒のカジュアルレストラン「フォレスティーユ」でランチでも食べようと話していたのですが、12時を回ってしまうと行列も長くなっているでしょうから、昼食はエキナカで軽く済ませることにしました。とはいえエキナカも昼時は混雑しており、結局一番列が短かった寿司屋で簡単に昼食を済ませ、公園口の改札を出たのが13時前、雨模様の平日にもかかわらず沢山の人がいました。

 

東京国立博物館に着いてからわかったのですが、今同じ東博の表慶館では「ハローキティ展」も同時開催されていて、はにわ展の平成館とは明らかに違う年代層の見学者が多数訪れていました。また上野駅近くの国立西洋美術館では「モネ展」も開催中で、これら人気の展示が重なったことで多くの人が集まっていたようです。

 


 

見切れない程の埴輪が展示されていて殆ど撮影も可ですから、沢山写真を撮ったのですが、キリがありませんので人物を中心に載せておきます。
最後の5体が今回の目玉である挂甲の武人(けいこうのぶじん)で、最初の太刀を握り弓を携えた写りの悪い写真が東博所蔵の国宝です。国内に3体、シアトルに1体保存されている同じ工房で作られたとみられる武人像が勢揃いして、表情はよく似ていますが、武装や服装の細かいところにはそれぞれ違いがあり、実によくできています。
彩色されたレプリカも展示されていましたが、赤い顔になると迫力ありますね。昔ヒットした「大魔神」という映画を思い出しました。

 

 

埴輪にこんなに多様な表情・動作があることを初めて知りました。人物以外にも多様な埴輪があり、動物も数多く展示されていましたが、最後の振り向いた鹿の視線の先には弓をつがえた人物の埴輪が配置されていたんだそうです。それを知ってみると、鹿の表情が全く変わって見えます。

 

一通り特別展を観終えて常設展示にも回ってみたのですが、相変わらず外国人観光客が多く、皆さん熱心に説明に見入っていました。また修学旅行・遠足の生徒も多かったですが、退屈した生徒も多数。私も当時はそうでしたから、その気持ちよくわかります。
正面に植えられた大木にこれまで注目したことは無かったのですが、この日はきれいに紅葉していて目を引かれました。「ユリノキ」という木らしく、「ゆりの木台」などの地名ではよく目にしていましたが、名前と現物が初めて一致しました。

 

 

 

 

 

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