シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

群馬・埼玉車中泊旅:1日目

 

前夜は北関東道の壬生PAで車中泊したのですが、夜中からの雨も朝方には上がり、出発する頃には晴れ間が見えて来ました。雨のせいで却って冷え込みは強くなかったですが、それでも気温は一桁まで下がりましたので、今季初めて電気毛布の出番となりました。それが日が差してくると、真っ黒ボディーで遮音・遮熱など一切していない私のハイエースは、一転して汗ばむほどに車内温度が上がって来ます。寒い時期最初は気持ち良いのですが、冬でもすぐに耐えられない程暑くなります。

 

朝飯を買おうと思ってショップが開くのを待っていたのですが、余りの暑さに車内で食べるのは断念し、ベンチでそそくさと食べてすぐに出発することにしました。日陰に置かれたベンチでは逆に肌寒い位でしたが、、、。

 

この日まず向かった桜山公園は群馬県の藤岡市にあって、北関東道、東北道、北関東道、上信越道と経由して藤岡ICで高速を下り、そこからは群馬県道13号線を南下するのですが、同じ藤岡市とはいえ、ICからはかなり距離があります。
そしてインターチェンジから20~30分程走ったところで信号待ちをしていて、「世界文化遺産『高山社跡』」という案内板を見つけ、どうせ予定の無い旅ですから行って見ることにしました。富岡製糸場を中心とした絹産業遺産群の一つらしく、9月にこれも車中泊旅でたまたま立ち寄った「荒船風穴」もその一つでした。

 

これまで高山社というものを知らなかったのですが、高山社は明治時代に高山長五郎という人が開発した「清温育」という養蚕方法を普及させた組織で、明治初期の1870年に長五郎が設立した「養蚕改良高山組」から始まり、その後「養蚕改良高山社」として発展したのだそうです。
高山社跡は清温育の開発と普及の拠点となった場所で、養蚕業の教育と普及のための教育施設として多くの生徒や指導者がここで学びました。現在、母屋や長屋門、賄小屋、外便所、桑貯蔵庫などの建物が残っているのですが、母屋は完全に解体して大がかりな修復作業中でした。

 

 

そこから本来の目的地である桜山公園に向かいました。鬼石という集落から、かなり狭い急坂の山道を登り続けて到着した桜山公園は有名な観光地らしく、平日にもかかわらず多くの観光客で賑わっていました。
お昼時を過ぎていましたので、まずは駐車場脇に立ち並ぶ売店・食堂の中のうどんや「やまぶき」で、鶏肉・エノキ・しめじ入りの「やまぶきうどん」を食べました。讃岐うどん程コシが強くはなく、かといって博多うどんや伊勢うどん程柔らかくも無い麺と、すごくあっさりした出汁で、これはこれで美味しかったです。

 

 

ここでも紅葉は既にピークは過ぎており、逆に冬桜はまだこれからという感じでした。大山社跡の説明員の方は、冬桜はソメイヨシノのような華やかさを想像して行くとガッカリしますよと言っていて、確かに小さな可愛い桜でしたが可憐でとても美しかったです。もっと咲きそろったところを見てみたいですね。
そして既に咲いていた冬桜と、散り残っていた紅葉を何枚か写真に収めて、この日はこのまま宿泊地と決めた下仁田の道の駅に向かうことにしました。

 

 

後戻りする形となる下仁田をこの日の宿泊地としたのは、高山社跡の見学をしたことで、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の総本山「富岡製糸場」にもこの機会に行っておきたいと思ったからです。富岡には適当な宿泊地がありませんでしたから、翌日朝一で行けるように隣の下仁田の道の駅で車中泊することに決めました。

 

その前に入浴ですが、富岡の郊外に「大島鉱泉」という日帰り入浴施設を見つけて行って見ました。昭和レトロ感満載の鄙びた入浴施設で、潔癖症の人には向かないという書き込みも多くある割には口コミ評価は高いです。まあ潔癖症の人は外観を見てまず引いてしまって行かないんでしょうね。私には許容範囲内でしたし、時間が早かったからか、独り占め状態でしたから、ちょっと浴室の写真も撮らせてもらいました。湯気でぼやけてますが、富士と白糸の滝が描かれた銭湯定番のペンキ絵は小振りながら見事なものでした。

 

 

早めに入浴を終えて下仁田の市街に差し掛かると、さすがネギとコンニャクの町らしく、オリヒロの大きな工場が幾つも国道脇に立ち並んでいました。「マンナンライフの蒟蒻畑~」というCMで有名ですね。

 

 

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ