シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

大雪のこと

 

今、東北や北陸、山陰などの日本海側地域では大雪で大変なことになっていて、その地方に住む方々はとても苦労をされていると思います。
千葉県は殆ど雪が降ることも無く、更にその雪が積もるようなことは年に1回あるかどうかという恵まれたところですから、そこに住む私はただ皆さんが御無事で春を迎えられることを祈るしかないのですが、、。

 

そんな時、LINEでつながっている元の職場の現役社員から、新潟県の豪雪地帯への雪下ろし応援ボランティアを社内で募り、何十人もが現地入りしているという話を聞きました。とても良い事だと思いますし、できれば私もOBとして参加しようかとも思ったのですが、まだまだ元気な積りでも確実に高齢者ではありますし、雪になれていない私はかえって足手まといかも、と躊躇していました。結果このボランティアは社内限定で参加は難しかったのですが、その気になれば一般のボランティア募集はどこでも見つかるでしょうし、未だに踏み出せていないのはやはり上記の2点に不安があるからです。

 

今住んでいる千葉県も雪はめったに降りませんが、千葉より温暖な四国地方、そして更に気候が穏やかな瀬戸内沿岸で生まれ育った私には、雪の記憶は殆どありません。私に限らず周辺住民はみんなそうで、冬にスタッドレスタイヤに履き替える習慣などは全くなく、タイヤチェーンすら持っていないドライバーが大半だったと思います。
当時はスタッドレスタイヤではなくスノータイヤと呼ばれていて、更にアイスバーン用にスノースパイクタイヤというのもありました。凍結路では特に有効だったようですが、乾燥路を走るとスパイクが舗装面を削って粉塵を巻き上げ、健康被害を引き起こすとされて、1990年に全面禁止となりました。現在のスタッドレスタイヤも当時のスノータイヤと基本的な目的は同じですが、技術的な進化でアイスバーンにも強いものとなっているのだそうです。

 

そんな四国でも数年に一度くらいは積雪に見舞われることとなりますが、上記のように年中ノーマルタイヤで、チェーンすら持っていないドライバーが大半という状況ですから、雪となった瞬間にガソリンスタンドやカー用品店(当時オートバックスが大変な勢いで出店を進めている頃でした。)のタイヤチェーンは売切れとなってしまいます。それでも既にクルマ社会への転換が進み公共交通機関は本数減や路線廃止となっていましたから、クルマで出動するしかありません。まあ積雪といっても数センチ程度ですから、これなら何とかなるだろうと思って走り出して、峠などで立ち往生したり、道路わきの田んぼに突っ込んだりというクルマが続出します。路上に放置された車両があっても交通量そのものが少ない(慎重な人は外出を控えている・・・当然ですが)ですから、スラローム状態でかわしながら走ることはでき、交通マヒとなるような事態はめったになかったと記憶しています。
私も一度この状態の時にタイヤチェーンを巻いて走ったことがあるのですが、ラダー型というシンプルな鉄製チェーンでも装着に一苦労し、通りかかったトラックドライバーが助けてくれました。

 

その遥か後、家族で草津温泉に行った時には、翌朝起きると一面の銀世界となっていて、4WDとは言えノーマルタイヤのステップワゴンでは無理そうでした。チェーンは持っていましたので取り出して巻こうとしたのですが、そのチェーンはステップワゴンの前に乗っていたゴルフ用をそのまま積んでいたもので、タイヤサイズが全く違うので巻くこともできないというお粗末。ホテル前でそれに気付かず悪戦苦闘している私を見かねて様子を見に来たホテルスタッフの方が、近くのスタンドまでわざわざチェーンを買いに行ってくれて何とか乗り切ったのですが、どちらも優しい人たちに助けられています。
この話は以前もブログに書いたと思うのですが、その後無事チェーンを装着して軽井沢方面へ向かっている途中のご満悦の家族写真と二つを載せておきます。

 

 

そして今回の一連の大雪報道で気付いたことがあって、それは表日本・裏日本という呼び方がされなくなったことです。私が若い頃はこの呼び方は普通に使われていましたが、今では太平洋側・日本海側が一般的になっています。人生の大半を瀬戸内海・太平洋沿岸で過ごした私はその言葉に鈍感でしたが、確かに「裏」と呼ばれることは嬉しく無いだろうと思います。最近ではポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)ということが声高に叫ばれるようになり、一種の息苦しさも感じているのですが、これに関しては異論ありません。正しい変更だと思います。

 

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