シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

桜旅十・十一日目:香川番外編

この日から2日間は、本来の目的である桜旅から一旦離れ、地元香川での旧友たちとの交流がメインとなります。
10日目は夜の宴会までの時間つぶしで、友人の一人が朝うどん、昼温泉に連れて行ってくれました。そして夜の宴会は焼肉です。
香川と言えばうどんですが、うどんは「ハレ」の食事とは言い難く(最近ではうどんすきというものもありますが)宴会メニューには選ばれません。「ハレ」の食事と言えばやはり「肉」「鮨」「刺身」といったところですが、その中でも「鮨」「刺身」は、海に面した土地柄もあって、珍しくはない、やや日常に寄った「ケ」の食べ物のようです。うどんが完全に「ケ」の食べ物だということには異論ありませんが、最近ではおいそれと有名店のうどんは食べられないような状況ともなっていて、幼馴染で気の置けない関係だった友人が急に出世して、かしこまって会う存在になってしまった、そんな感覚とも言えそうです。

 

朝一で行ったうどん屋は、また三豊市に戻って「須崎食料品店」です。最近急速に知名度を上げた店で、名前の通り街の食料品店が、朝だけ麺が売り切れるまでやっているうどん屋です。
丼に茹で上がった麺をよそってもらい、味の素や醤油、生卵などで好みに味付けし、隣の食料品スペースに並べてある天ぷらなどのトッピングを選んでレジで精算、道路向かいのスペースで食べる、というシステムです。
コシの強さが売りの店だと聞いていましたし、私はそれは好みではないので、迷わず「温」の小をチョイス。「冷」だと更にコシが強くなりますので、私には「温」で限界という感じでした。

 

 

うどんを食べ終わってもまだ11時にもなっていませんでしたから、夜までの時間つぶしで今度は日帰り温泉に行くことにしました。松尾川温泉という徳島県三好市にある秘湯ですが、三好市というより、大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)や、かずら橋がある祖谷渓谷といった方が雰囲気は伝わるかも知れません。
普通車でも譲り合わなければならないような狭い道を何キロも走ってようやく到着しましたが、友人のクルマの助手席ですから何の苦労もありません。この友人は私が徳島県上陸したのと前後して八十八カ所参りをしていた奴で、かなりの温泉好きらしくクルマのトランクにはお風呂セットが常備してありました。
露天風呂は無く内湯だけの至極あっさりした風呂ですが、ここは全国屈指のアルカリ性単純硫黄泉なんだそうで、ヌルヌルとしたお湯はとても暖まります。

 

 

そうこうしている内にようやく会食の時刻となり、幹事役が行きつけの焼肉店に集合です。夫婦で参加するはずだった二人が急な用件で欠席となりましたが、11人が集まってくれました。殆どが高校の同級生ですが、そのまた友人として知り合って交友がスタートした奴もいて、当時から50年以上経過しているのにこうして集まってくれるのは有難いものです。宴会が始まるとすぐに地元方言に戻り、昔話に花が咲きました。

 

 

普段呑まない私もこの日ばかりは呑まない訳にはいきませんから、この日はホテルを予約していて、ベッドで安楽に眠りました。
そして翌日はまた別の友人と会う予定がありますので、沿道の桜に寄り道をしながら高松市に向かいました。
下の写真は三豊市三野町にある津嶋神社で、沖にある小島に祀られた本殿には、年1回の例大祭の時にだけ踏板がかけられる橋でしか渡ることが出来ません。子供の守り神として知られ、昔は瀬戸内海沿岸の各地から小舟でお参りに来る人も多かったそうです。私も何度も連れられてきましたし、ちょうど夏休みの帰省が例大祭にあたっていて子供たちを連れてきたこともあります。
最寄り駅のJR津島ノ宮駅も、橋と同様に例大祭に合わせて8月の2日間だけ列車が止まる、日本一営業日が短い駅として鉄道ファンには有名です。駅で桜の写真を撮っていたら、ちょうど松山行きの特急列車が通過していきました。

 

 

午後から友人と会う前にまたまたうどんで腹ごしらえですが、この日は高松市の郊外にある「池上製麺所」です。ここも超有名店で、讃岐うどんの知名度を上げた立役者の一人と言えるでしょう。もう亡くなってしまいましたが「るみばあちゃん」のパネルもお迎えしてくれます。

 

 

そして夜はこれも香川のソウルフードの一つ「一鶴」の骨付き鳥です。本店は丸亀市にあるのですが、ここ高松にも支店があり17時の開店時には既に20~30人の行列でした。私は固いけれど味のある親鳥を注文。店によって多少味が違うのだそうで、私はもっと胡椒の効いた(と記憶しているのですが、、)本店の味が好みでした。そしてこれまた香川の郷土料理「しょうゆ豆」も懐かしい味でした。

 

 

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ