四国・中国・関西と回ってきた今年の桜旅は一旦17日間で終了したのですが、まだ東北の桜は開花を待つ状態のところも多かったですから、業務の合間を縫って行けるだけは行くことにして、PART2に出掛けました。
開花が一番早いのは福島、次いで宮城・岩手という順で、日本海側の山形・秋田そして青森はその後しばらくしてからという感じでしたので、この日宇都宮での業務を終えたら帰宅せずそのまま翌日には福島へ。
宇都宮では会食の予定が入っていましたのでホテル泊、翌朝はせっかくですから宇都宮市内の桜の名所である八幡山公園を見物してから出発する事にしました。
最初の2枚は前日の宇都宮市内ですが、この時宇都宮の桜はすでに満開となっていて、翌朝の八幡山公園ではかなり桜吹雪が散っていました。
宇都宮から最初に向かったのは福島県二本松市にある霞ヶ城公園(二本松城跡)です。この桜旅では、高速は使わず沿道の桜を楽しみながら下道をのんびり走るというのが基本方針なのですが、今回は飛び飛びに入っている業務の合間を縫っての旅となり、しかも東北地方は広いですから高速利用もやむなしです。
今回も3日間空けてまた宇都宮に戻る必要がありましたので、宇都宮ICから東北道に乗り二本松ICまで1時間ちょっとで到達です。下道だと優に3時間はかかるようです。
この日は土曜日でしたから混雑は覚悟の上でしたが、予想通り二本松城跡に登るための駐車場は既に満車でしたので、隣接する総合グランドの駐車場にハイエースを停めて下から桜を撮影することにしました。山城である二本松城に登っていくまでの道端の菜の花もとてもきれいでした。
もうお昼時を過ぎていましたので二本松で何か食べようと検索してみるとラーメンが上位に並んでいました。福島といえば喜多方ラーメン、白河ラーメンなどが有名ですが、私が選んだのは「麺屋しん蔵」という店で、何系というよりは店主こだわりのラーメンを提供する店という感じでした。
もう13時を回っていたのですが、店頭に5~6人、店内でも3~4人が並んでいて、30分位待ちました。かなりの人気店のようです。私は醤油ラーメンにメンマとネギをトッピングしたのですが、期待を大きく上回る味で大変満足しました。手もみと思われる縮れ麺もスープの味も好みで、私のラーメンランキングではかなり上位です。
ラーメンを食べながら次の目的地を考えたのですが、福島県で桜の名所といえば「三春滝桜」や会津若松の「鶴ヶ城」が有名ですが、会津若松はまだ咲き初めのようでしたし、三春滝桜など有名地は土曜日のこの日これから向かっても大混雑は必至でしょう。
そこで出した結論は、今回福島県の桜は沿道見物に徹し、宮城県までこの日の内に進んでおいて、これも有名な「白石川提一目千本桜」に翌朝一番で訪問しようというものです。
そうとなれば高速で急いで移動する必要も無いですから、店を出て下道をのんびり走り始めました。そしてすぐの信号で見つけたのが「智恵子の森団地」という標識です。ここ二本松は、「智恵子抄」で有名な高村光太郎の妻、智恵子の出身地だったんですね。
途中どこの街だったかはよく覚えていないのですが、「さくら通り」という看板を見つけてちょっと寄り道してみました。たしかに見事な桜並木が続いているのですが、訪れる人も無く、行き交うクルマも居ない状態で静かに咲いていました。日本中こんな桜が至る所にあって、こういう桜を独り占めというのは全く悪くない経験です。
この日は翌日訪問予定の大河原町・柴田町というところの近くで日帰り温泉に行き、その後「道の駅村田」で車中泊としました。クルマで20分程度でしたし、早朝であればもっと早く着けます。
この道の駅には「みやぎ蔵王三十六景」という冠が付いていて、山形県には「道の駅やまがた蔵王」というのもあります。蔵王連峰というのは宮城・山形両県にまたがっていてどちらも蔵王をアピールしているようですが、宮城県には「蔵王町」があり、東北新幹線には「白石蔵王駅」があり、蔵王のシンボル「お釜」も宮城に属する、と何だか宮城優勢な感じではあります。私自身は、蔵王は山形というのがこれまでの感覚でしたが。