シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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6月は黒い月?

 

6月も半ばとなりましたが、改めて考えてみると6月は土日以外の休みが一日も無いんですね。
土日以外に一日も休日が無いのは、一年の内で6月と12月だけなのですが、12月には年末年始休暇があリますので、実質6月だけがカレンダーが真っ黒な月です。

 

年末年始休暇は「休日」ではなく「休暇」ですが、言葉の定義で言えば休日は元々労働義務が無い日で、休暇は労働義務があるけれども特定の理由で免除される日です。ならば年末年始休暇は休日なんじゃないかとも思うのですが、その理由は、年末年始休暇が 企業の裁量で設定されるものであり、労働基準法で定められた「(法定)休日」ではないからです。企業が従業員に対して「この期間は休んでよい」としているために休暇として扱われるということなんですね。「働く義務があるのに休んでいる」というよりは、会社が制度的に労働義務を免除しているので結果的に休めるのです。

 

そして国民の休日も法定休日ではありません。法定休日とは、「週に1日以上の休日」または「4週間で4日以上の休日」を企業が従業員に与えることが義務付けられた日であり、国民の祝日は祝日法に基づいて定められた休日で、企業が休業するかどうかは企業の裁量に委ねられています。ですから年末年始休暇や国民の休日に出勤しても割増賃金は支払われない(もちろん支払うことはOKです)し、それでも違法では無いということになります。

 

ここで「休日」についても気になりだしましたので更に調べてみると、「国民の祝日」と「国民の休日」というものがあって、これは似ているようで実は異なる概念なんだそうです。今回初めて知ったのですが、国民の祝日とは「国民の祝日に関する法律」によって定められた日本の公的な休日で、例えば元日(1月1日)や成人の日(1月の第2月曜日)など、我々が一般的に休日と考えているものです。一方国民の休日とは祝日法の規定により、2つの祝日に挟まれた平日が休日となる場合を指し、例えば、「敬老の日」と「秋分の日」が一日空けて出現した年(秋分の日は年々変わりますし、敬老の日も9月の第3月曜日ですから、年々変わります。)、その両日に挟まれた平日が「国民の休日」として扱われる、といった具合です。

 

ということで6月には、国民の祝日も国民の休日も世間で一般的な休日に近いと考えられている一斉休暇もありませんから、ドラえもんののび太は、6月は大嫌いと言っていたんだそうで、カレンダー通り暗黒の月と思っていたんですね。が、実はこの6月に休日が出来ようとしたことがあったらしく、それが今は8月11日となっている「山の日」です。
6月に山開きが行われることが多い(富士山は7月)ので、それに合わせる案が有力だったのですが、ただでさえ諸外国に比べて多い(実感ありませんね)日本の休日を増やすことに企業や教育現場からの反発が強く、お盆休みの時期と重なる為に中小企業への負担が少なく、学校の休みも増えない8月11日に落ち着いたのだとか。「八」の字が山の形に見え、「11」は木が立ち並ぶイメージがあるために自然を連想させる数字として選んだのだそうですが、八は漢数字、11は算用数字ですからこじつけ感は否めません。当初は8月12日が候補とされていたのですが、1985年の日航機墜落事故の日と重なるために変更されたのですから、やはり後付けですね。
ただどちらにしても夏休みの真っ最中で、学生には全くメリットありません。

 

現在では6月10日の「時の記念日」を国民の祝日に、という動きもあり、この日は、1920年に東京天文台(現在の国立天文台)や生活改善同盟会などが提唱して制定、現在では、日本記念日協会が記念日として登録・管理しています。前回「5月24日は伊達巻の日」で知った日本記念日協会がここでも出てきました。
これは日本で初めて時の知らせが行われたことを記念する日で、天智天皇の時代に、日本で初めて水時計(漏刻)が設置され鐘を打って時を知らせたことが「日本書紀」に記録されており、それが671年4月25日、新暦では6月10日に相当するのだそうです。

 

働く人にも学生にも待望の休日と言えるかも知れませんね。

 

 

 

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