シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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青森・秋田二泊三日の旅初日ー1:三内丸山遺跡

 

妻と二人で二泊三日の青森・秋田の旅に行って来ました。
発端はTVの情報番組で紹介されていた八戸市の朝市で、ここ行ってみたいねということからトントンと話が進んだものです。

 

この朝市は「館鼻(たてはな)岸壁朝市」という名称で、青森県八戸市の八戸漁港で3月から12月の毎週日曜の朝に開催されています。来場者は毎回3万人以上、350店舗が出店する全国最大規模の朝市で、八戸市を代表する観光名所です。しかし開催される時間は日の出から午前9時頃までですから、前日には八戸入りが必要で、そうなればついでに周辺観光も兼ねて二泊三日程度で、と段々話が大きくなってきたのです。
会場そばの駐車場には前泊組も多数いるそうですから、私一人ならハイエースで車中泊なのですが、妻は車中泊が苦手ですし、私のハイエースはそもそもシングルベッド仕様です。

 

ということで今回の旅は
初日:東京⇒新青森(新幹線)⇒三内丸山遺跡(以降レンタカー)⇒大館で秋田犬ふれあい⇒十和田湖(宿泊)
二日目:十和田湖周遊⇒奥入瀬観光⇒八戸(宿泊)

三日目:舘鼻岸壁朝市見物⇒八戸⇒東京(新幹線)
というのんびり旅としました。

 

まずは東京駅を7時半過ぎの新幹線で出発。大人の休日倶楽部の特典でグリーン車に割引乗車です。平日の車内は社用・公用らしき人たちと私たちのような観光客(国内外)で混み合っており、全車満席とのアナウンスが流れていました。
新青森駅には11時前に到着、すぐに駅レンタカーで予約していたクルマを借り出し、新青森駅から三内丸山遺跡まではすぐですから、先に昼食を済ませることにして国道7号バイパス沿いに見つけた「たか久 西バイパス店」というドライブイン的な店に入りました。
見かけは昭和チックだったものの、昼前にもかかわらず地元の方々が続々と来店する繁盛店でメニューも豊富、私が頼んだホタテフライと刺身の定食も大変美味でした。

 

tabelog.com

 

三内丸山遺跡は、縄文時代の大規模集落跡で、国の特別史跡、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産にも登録されています。これまで何回か立ち寄る機会を逃しており、今回ようやく訪問出来ました。
想像以上に広大な遺跡で、竪穴建物(竪穴式住居)群、高床建物(高床式倉庫)群、大形竪穴建物のほか、有名な3層の掘立柱建物が再現されていて、資料や出土品の展示施設「縄文時遊館」も充実していました。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は北海道、青森県、岩手県、秋田県の1道3県にまたがって点在する17か所の遺跡で、中でも青森県にはこの中の12か所が集中しているんですね。

 


これまで私には温暖な西日本が文化の先進地という漠然とした思い込みがありました。しかし縄文文化について改めて調べてみると、
信州(長野県):約六千か所以上の縄文遺跡が確認されており、国内最多クラス。
北東北(青森・秋田・岩手):三内丸山遺跡や大湯環状列石など、大規模な集落や祭祀施設があり、高度な精神文化や定住生活の発展が見られる。
関東(千葉・茨城など):加曽利貝塚に代表されるように、貝塚文化が発達。関東一帯に広がる土器文化の中心地の一つ。
新潟県(中部高地):馬高遺跡で火焔型土器が発見され、芸術性の高い土器文化が栄えた。
という風に、むしろ寒冷と思われる地域で多く発見されています。
これは、縄文時代は現在よりも温暖な時期が存在したために、北海道や北東北のような寒冷地でも人類が定住できたと考えられていることと、冷温帯のブナ林が広がっていて、動植物の多様性により狩猟・採集・漁労に適した環境が整っていたこと、暖流と寒流が交差する海域であり、サケ・マスなどの回遊魚が豊富に獲れたことも理由なのだそうです。
また弥生文化は稲作との関係で温暖な西日本(特に九州・中国地方)から始まっていますので縄文文化の終焉が早く、よって縄文時代の保存状態も限定的だということが考えられているのだとか。なるほどと納得しました。

 

この日は、この後妻のリクエストにより秋田犬に会うために秋田県の大館市まで行ったのですが、長くなりましたのでそれは次回とします。

 

 

 

 

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