最初は見送る積りだった今年のSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)に参加できることになりました。
色々考えるところもあり、ここ数年は参加を見送ってきたSSTRなのですが、今年も2月22日早朝6時38分(日本標準時である兵庫県明石市の日の出時刻)から受け付けが始まり、私のバイク仲間からもLINEでエントリー完了との報告が上がり始めていました。私自身は申し込む気が無かったものですから、当日の朝ゆっくり8時過ぎに起きてスマホを見るとそんな状況で、彼らの弾んだやり取りを見ていると何だか私も行きたくなってムズムズして来ました。
その時点で既に8時半過ぎ、例年ならとっくに手遅れの時間なのでしょうが、ダメ元でPCを立ち上げてエントリーしてみることにしました。万が一の可能性に賭けて繰り上げ待機(キャンセル待ち)でも良いかと。
回線混雑で繋がりにくいのはいつものことですので、この時点では大規模なシステムトラブルのことも知らず、行ったり来たり渋滞したりしながら、それでも9時頃には何とか「繰り上げ待ち」状態までたどり着きました。クレジット決済の処理まで進みましたので、受け付けられたことは間違いなさそうで、これで一安心、あとは運良くキャンセルが出るのを待つばかりとなりました。
とはいえ、以前この状態で撃沈した友人も多かった(というより殆どがそうだった)ですから、まだ仲間たちには連絡せず様子を見ることにしました。そして改めてSSTRのHPを見始めて、ようやくこの日のシステムトラブルのことを知りました。どうも大変なことになっているようで、9日間で延べ14,000台の参加枠に対して30,000台以上の待機が出ており、それもシステムトラブルによる重複受付・キャンセル扱いなど様々な事象が起きていて、全容解明には時間が掛かるとの事でした。
色々な要素があるにせよ、現時点で30,000台以上もの待機があるなら、9時頃のんびり登録した私にはもう殆ど繰り上げになる可能性は無いでしょう。ここで完全に諦めモード、敗色濃厚です。
それが数日経過して徐々に障害対応が進み、ある日それまで「繰り上げ待ち」となっていた私のステータスが「決済待ち」となっていることに気付きました。受付当日確かに決済は終わっていたはずなのですが、復旧の過程で一旦キャンセルとなったのかも知れません。しかしこれは朗報に違いなく、何故なら「決済待ち」ということはエントリーは完了した、と受け取れるからです。
一気に期待ムードが高まり、再決済開始の3月9日勇んで決済手続きをしてみると、あっさり「エントリー済み」となりました。無事登録完了です。
その時点で参加登録済みの仲間に連絡し、相部屋ではありますが彼らが押さえていた宿に同宿させてもらうことにして、宿泊場所も手配が出来、あとは出走を待つばかりとなりました。とたんにウキウキしてきた私も単純人間です。
それにしても、いくら想定以上の応募が集中したとはいっても、ここ数年の加熱状況を見ればこの程度の応募集中は予測出来たでしょうし、これは運営側の見通しの甘さ・事前準備の不足だと指摘されるのも当然ではないでしょうか?
先日のブログでも書きましたが、イベントの受付方式は、今では抽選制が主流になっています。音楽イベントでは抽選が殆どですし、一般イベントでも抽選が増えています。先着順は、規模が小さい催しや、追加枠の販売などに限られることが多く、全体としては少数派です。
それでもSSTRのように先着順を続けるイベントはあり、その理由の一つはSSTRが大切にしてきた儀式性です。受付開始の瞬間に参加者が一斉にアクセスするという行為が、イベントの一部として扱われてきました。日の出に合わせて走り出すという物語性と同じ流れの中に、受付の先着方式も置かれているように感じます。
そしてもう一つは経済的な理由です。抽選制にすると、抽選システムの構築や管理に費用がかかり、当選後の決済処理も別に必要になります。先着方式なら申し込みと同時に決済が完了して売上がその場で確定しますし、キャンセルも殆どなく、運営側の負担が軽くなります。抽選に比べて問い合わせやクレームも少なく、運営の手間が抑えられる点も大きいです。
こうした事情を考えると、SSTRが先着方式を続けてきたのは、伝統としての意味と、運営のしやすさという二つの理由が重なっているためだと思いますが、今回の障害を見ると、メリットよりデメリットの方が大きいと言わざるを得ず、方式の見直しは不可避でしょう。ただストーリー性との整合を取った一部移行というのはあるかも知れませんね。