シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

高田馬場の雀荘「ガラパゴス」と健康麻雀のこと

ある日妻とコーヒーを飲みながら観ていたTV番組で、高田馬場にある「ガラパゴス」という雀荘のことが取り上げられていました。ここは、昼間は健康麻雀、夕方以降は料理を提供する居酒屋麻雀という二つの営業形態を持つ店で、世間的にも良く知られたお店のようです。
一般的な雀荘とは異なり、年齢層の高い客が多く、特に女性客が目立ちます。健康麻雀の時間帯は「賭けない・飲まない・吸わない」を基本とし、夜は飲酒が可能ですが、禁煙は昼夜を通じて一貫しています。

 

健康麻雀という考え方は、先代の田嶋智裕氏が提唱したもので、麻雀を日常的な娯楽として続けられるようにするための三原則で、「呑まない・吸わない・賭けない」という形にまとめられています。現在は息子である田嶋智徳氏が二代目として店を運営し、先代の方針を受け継ぎながら、店の形を整えています。
この三原則について「なぜ先代はこれを掲げたのか」という質問に田嶋氏は、「さあ?弱かったからじゃないですか?」と笑いながら答えていましたが、理念を美しく語らず、軽い調子で受け止める姿勢が印象に残りました。こういうの私大好きです。

 

田嶋氏は料理の提供にも力を入れており、海鮮丼や煮魚なども自ら作っていて、市場で仕入れた魚を店で捌き、昼夜問わず提供しているとのことです。もともと料理経験はなかったものの、担当者が辞めたことをきっかけに独学で覚えたそうです。なぜここまで料理に手をかけるのかという質問に対しては、「美味しい料理を出す店がなかったから」と答えています。このウィットも好きですねえ。

 

昼間の健康麻雀には一人客が多く、卓を囲む相手はその日によって変わります。見知らぬ人と同じ卓につくことも珍しくありません。気の合わない相手に当たることもありますが、ある高齢の女性客が「この歳になると怒られること、嫌なことを我慢することが必要なのよ」と話していて、これには全面的に同意でした。日頃の私の実感でもありますが、平日の病院などで怒れる老人を見ることがいかに多いか。私自身年齢を重ね、怒られること、我慢することが無くなってきた者として、この姿勢は肝に銘じようと思いました。

 

店には一年に二百回以上通う常連客もいるとのことで、日常の一部として利用されていることが分かります。店内は大声が飛び交うような雰囲気ではなく、淡々と麻雀を打つ人が多いようです。田嶋氏も「勝っても負けても楽しそうにしている人が多い」と述べており、競技性よりも習慣としての側面が強いといえます。
夕方以降は居酒屋麻雀となり、料理を目的に来店する客が増えます。海鮮丼は週末に三十食以上出ることもあるそうで、麻雀を打たずに食事だけを注文する客もいます。料理の内容は日によって変わり、刺身、煮魚、カレーなどが提供されています。いずれも手作りで、店の特徴の一つになっています。

 

ガラパゴスという店名は少し独特ですが、一般的な雀荘とは異なる運営方針を続けてきた歴史を考えると、店名と実態が一致しているようにも思えます。健康麻雀の三原則を掲げ、料理を提供し、年齢層の高い客が多く集まるという点で、他店とは異なる形を保っています。高田馬場という学生の多い地域にありながら、店内の雰囲気は落ち着いており、年齢や背景の異なる人が同じ卓を囲んでいます。

 

先代の方針を引き継ぎつつ、現オーナーが独自の工夫を加えて現在の形になったという経緯があり、健康麻雀と料理の二本柱が店の特徴になっています。特別な演出があるわけではありませんが、必要なものを整え、無理のない範囲で続けている印象があります。
以前から麻雀をおぼえたいと言っていた妻は興味津々でしたが、学生時代散々「不」健康麻雀に明け暮れた私としては、今更なあという気もして微妙なところです。

 

 

 

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ