春に3回目となる桜前線を追う旅に出掛けて、ひとまず全国を回り終えたのですが、何だか気が抜けちゃったなとぼやいていたら、妻から気晴らしにどこか行ってきたらと、思いがけない提案を貰いました。一部家計から補助もしてくれるんだそうで、余程私がしょぼくれていたんでしょうか?何にせよ、願っても無いお申し出ですので謹んでお受けして、考えた結果初夏の北海道旅に出かけることにしました。
この時期の北海道はバイクで2度回っているのですが、花の時期にはいずれも少し遅く、各地にある原生花園の見頃は過ぎていましたので、今回はその花々を見ることを主目的に渡道することにしました。
とはいえ完全無職ではありませんので業務の合間にねじ込むこととなり、結局出発は6月の下旬となってしまいました。ギリギリ花に間に合う感じでしょうか?それに北海道は広いですから、全ての見頃に合わせるなら1か月以上滞在して各地を移動する、桜旅的な行動が必要になります。
という条件で色々考えた結果、今回は道東の各地原生花園を見ることと、過去にも回った各地の景勝地、アイヌ文化の継承施設を再訪すること、まだ行ったことの無い利尻島(礼文島には、はるか昔学生時代に行きました。)と奥尻島に渡ってレンタルバイクで走って来ること、を目的としました。
旅のテーマはやはり「初夏の北海道花巡りの旅」といったところでしょうか。春の桜旅の時、古い友人に桜を追って全国を巡っていることを話したら、「お前は花咲か爺さんか!」と言われたことがあるのですが、今度の話をしたらまた同じように言われるでしょうね。勿論私は花を追って旅しているだけで、花を咲かせられる訳はありませんので、ミツバチみたいなもんです。その割に花に関する知識はからきしなんですが。
当初の予定では、6月25日都内の病院で定期検査を午前中に済ませ、午後は宇都宮で仕事、そして帰宅後旅立ちの準備をして26日深夜(正確には翌々日の27日午前1時45分)に大洗を出発するさんふらわあで苫小牧へ向かう予定でした。
ところが間の悪いことにこの時台風7号と8号がセットで本州に向かって来ており、刻々変わる進路予報によれば、当日は先行する8号が関東に最接近する模様です。船会社には確認の電話が殺到しているのか、窓口はずっと話し中でつながらず、前回紹介した江戸東京博物館での入場券購入行列に並んでいる間かけ続けてようやくつながりました。ただ3日前のこの時点ではまだ欠航は決まっていないとの事で、1日前の26日への変更は夕方便も含めて既に満席につき無理との返答でした。
宇都宮から一度帰宅して再出発することを止めて、仕事終わりに大洗まで直行すれば1日予定を前倒しできると考えたのですが、同様に前倒しを考えた人が多いんでしょう。
ならばフェリーは諦めて宇都宮から東北道をひたすら北上し、青函フェリーで渡道するか、前日にキャンセル待ちでフェリーに並ぶかの二択となります。なかば陸路を北上する覚悟を決めたのですが、前日ダメ元でもう一度ネットで空き状況を確認してみると、ラッキーなことにソロ用の個室に一つだけ空きが出ていました。その場ですぐ予約変更し、宇都宮からそのまま出かけられるように大急ぎで旅の支度を整えて、翌25日、都内の病院から宇都宮の仕事に向かいました。
結果的にこの決断は大正解で、当初予約していた27日深夜便(27日1時45分)はその前の26日夕方便(26日19時45分)と共に欠航となりました。しかし私が乗った26日深夜便では、乗船から下船まで殆ど雨が降り続いてはいましたが、まだ海面はベタ凪と言って良い位で、全く揺れを感じない快適な船旅でした。
1時45分に大洗港を出港する深夜便は貨物輸送に特化したフェリーで、我々一般客と長距離トラック等のドライバーは船室も明確に区分され、浮かれて騒ぐ我々観光客が、彼らプロドライバーの安眠を妨げないような配慮がされています。結果大きな船体に一般乗客は少数しか居ませんから、どのエリアでも混雑というものが無く、私のような一人旅客にとっても快適な船です。
今回乗ったのは「さんふらわあ ぴりか」という、LNG(液化天然ガス)を燃料とする新造船で、全て個室仕様です。ソロ個室は狭いですが機能的で、船室では全く携帯の電波が届かないことを除けば至極快適です。





一番先頭で乗船しましたから下船も最初でしたが、乗用車はトラック等の後となるので下船にはかなり時間を要し、上陸したのは21時前、この日はもう寝るだけです。夕食も風呂もフェリー内で済ませておきましたので、以前にも車中泊した「道の駅ウトナイ湖」に着いたらそのまま就寝、その時もまだ雨は降り続いていました。
ということで次回以降しばらくは北海道紀行文が続きます。

