シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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父の納骨、永代供養でお願いすることにしました。

 

昨年末に亡くなった父の納骨を3月末に予定していたのですが、思わぬ娘のコロナ感染騒動で延期せざるを得なくなり、約一か月後に改めて岡山のお寺でお願いしてきました。

 

我が家の代々の墓は熊本県の阿蘇にあり、祖父母までは皆そこに眠っています。今回父が亡くなり、父は長男でしたから本来ならそこに入ることになるのでしょうが、正直亡くなるまで父とそのことについてちゃんと話しておらず、どうしようか考えることとなりました。ただ、ちゃんと話したことはなかったものの、生前父の人生観というか死生観のようなものを感じられることは多々あり、そこから父は先祖の地にそこまでこだわってはおらず、もっといえば墓そのものにもさほどの価値は見出していなかったという結論に至りました。よって遠い阿蘇の地は選ばず、母がお参りもしやすい実家近くで、それも個人で墓を用意するのではなく永代供養をしてくれるところにお願いすることにしました。

 

そもそも一般のお墓と永代供養墓の大きな違いは、一般のお墓の供養は家族や近親者が行うのに対して、永代供養墓の場合はお墓の持ち主に代わって、寺院や霊園の管理者が永代に渡って供養をしてくれるという点です。
しかし私は今回当事者となるまでこの点をちょっと誤解しており、個人墓は戸建て、永代供養はマンションのような集合住宅にあたるものだと何となく思っていました。よく考えてみれば永代供養という言葉の意味は個別とか集合とかいうものとは全く違いますからわかりそうなものですが、とにかくこれまではそんな感覚でした。
ただ現実には、永代供養では個別に墓石を用意することはまれで、納骨堂や屋外の参拝用のモニュメントの地下に納骨室が用意されているものが殆どですし、個別に墓石を用意する場合も納骨は一か所にまとめてとなりますから、戸建てとマンションという感覚もそう的外れではありません。住宅の場合で外の例えをするなら、永代供養の場合は長期で賃借料を前払い、または使用権を買っている感じとも言えます。

 

今回実家近くで色々永代供養してくれるところを探して、結局宗派問わず受け入れてくれる曹洞宗のお寺に頼むことにしました。我が家が浄土真宗であることは知っていたのですが、最寄りで浄土真宗のお寺は見つかりませんでした。また今回調べてみると浄土真宗の中でもウチは西本願寺派であったようで、龍谷大学はこの系列なんですね。
お願いすることにしたお寺は600年続く格式のある大きな寺院で、ですから他のところと比べてお預けいただいた後も安心ですよということをしきりに強調していました。まあそれには一理あるとは思うものの、あまりそれを主張されると鼻白む感じもありますし、先の事は誰にも判らんよね、とも思います。

 

そして納骨の日、妻と子供たちの4人で向かうはずだったのですが、前日の夕方になって愛猫の「ロク」の具合が急に悪くなり、結局妻はロクの看病で留守番となってしまいました。すぐに獣医さんには見てもらい、大事には至りませんでしたので良かったのですが、ロクは来月で満20歳、人間換算で96歳の高齢猫ですから、ほったらかしで出かけるわけにはいきません。このいきさつはまた後日書こうと思います。

 

3月の切符がコロナ自粛の為に変更せざるを得なくなった時は無料で全員分変更できたのですが、今回の妻の分は切符の払い戻しであり、しかもコロナによるまん防期間も明けていますので正規の取り消し料金が必要でした。これはやむを得ませんね。
それにしても前回の切符変更の時も散々調べて手こずったのですが、みどりの窓口、JRの各駅は電話番号を一切公開していないんですね。電話はお客様問合わせセンターに一本化されていて、現場ではないので何だか要領を得ないことも多いのですが、現業に専念しなくてはいけない部署が外部からの電話に忙殺されないためにはやむを得ないのでしょう。

 

この日は大人の休日倶楽部の3割引き特典を利用するために「ひかり」で岡山往復です。確かに静岡や浜松で「のぞみ」の通過待ちをするのがちょっともどかしいですが、結果30分程度の所要時間増で3割返ってくるなら私は十分満足です。子供たちはいい迷惑かもしれませんが、金を払うのは私ですから文句は言わせません。

 

途中三島付近で富士山がきれいに見えたのですが、一番いいスポットでは本を読んでいて写真を取り損ねました。
新大阪以西の山陽新幹線区間で「こだま」にも乗車したのですが、本来は「レールスターひかり」と名付けられた車両で、こだまとしても多く運用されています。古びてはいるものの、シートは2列2列で横幅にゆとりがあり、座席のクッションも厚くてとても快適です。

 



納骨堂や納骨式の写真は撮っていないのですが、母や父の弟妹、私の従弟夫婦も参列してくれて無事納骨式は終わり、広いお寺の見晴らしのよい丘の中腹に建つ新しい納骨堂に父の遺骨を預けてきました。
帰りは少し時間があったので、皆と別れてから息子・娘と近くの港に寄ってみたのですが、瀬戸内の鄙びた港で、まったりとした春の時間が過ぎていく感じがしました。一区切りついた気持ちです。

 

 

 

 

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