シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

永井路子「茜さす」を読みました。

周防柳の「小説で読みとく古代史」という作品で、永井路子の「茜さす」という小説の事を知り、Kindle Unlimitedにも入っていましたので、一度読んでみようと思い立ちました。永井路子の名前くらいは知っていましたが、彼女の作品を読むのは初…

周防柳「身もこがれつつー小倉山の百人一首ー」を読みました。

周防柳という作家の「身もこがれつつー小倉山の百人一首ー」という時代小説を読みました。 身もこがれつつ-小倉山の百人一首 (中公文庫 す 32-1) 作者:周防 柳 中央公論新社 Amazon ここしばらく吉田修一の作品に嵌っていたのですが、「横道世之介」という小…

吉田修一「悪人」を読みました。

「国宝」という映画を観たことがきっかけとなった、原作者吉田修一の小説漁りも今回の「悪人」でひとまず打ち止めです。この作品も、妻夫木聡・深津絵里の主演で、「フラガール」の李相日(リ・サンイル)監督が映画化していますが、2010年公開で15年…

吉田修一「パーク・ライフ」を読みました。

映画「国宝」を観て以来、原作者である吉田修一の小説に嵌っているのですが、その3作目は、彼が第127回の芥川賞(2002年上半期)を受賞した「パーク・ライフ」です。 パーク・ライフ (文春文庫) 作者:吉田 修一 文藝春秋 Amazon 「パーク・ライフ」…

吉田修一「横道世之介」を読みました。

吉田修一第二弾です。「横道世之介」は主人公の名前なのですが、「世之介」といえば歴史上一番有名なのは、井原西鶴「好色一代男」の主人公でしょう。この世之介は7歳で恋を知り、11歳から遊里に出入り、19歳で勘当されて放浪生活の中で色道の達人と呼…

更にKindleを買い直しました。

4年程使っていたAmazonの電子書籍リーダーKindleを買い替えた話を先日記事にしたのですが、本当に買ってすぐのタイミングでこれまで白黒しかなかったKindle端末にカラー版が加わったことで、もう少し待てば良かったとモヤモヤしていると…

吉田修一「平成猿蟹合戦図」を読みました。

現在ヒット中の映画「国宝」の原作を読んで、吉田修一という人の作品に興味を持ち始めました。彼は芥川賞作家であり、受賞作は「パーク・ライフ」という作品なのですが、まずはタイトルに惹かれた「平成猿蟹合戦図」から読んでみることにしました。 www.boon…

Kindle買い替えました。

私は現在、AmazonのKindleで読書することが殆どで、デスクトップPCとノートPC、スマホ、そしてKindle Paperwhiteという電子書籍リーダーが使えます。主にはスマホとKindle電子書籍リーダー(面倒ですから以降Kind…

映画に続いて小説「国宝」を読んでみました。

先日今話題の映画「国宝」を観てかなり感動しましたので、続いて原作である吉田修一「国宝」を文庫版で読んでみました。映画は歌舞伎好きな私たち夫婦には十分満足できるものでしたが、ほぼ3時間にも及ぶ長い映画ですから、歌舞伎に興味のない人は飽きてし…

誕生日に妻との会食で池袋へ

私の71回目の誕生日、どこかでご飯でも食べようと相談していて、大人の休日倶楽部でJR東日本系列のメトロポリタンホテルの和食店での会食が組まれたコースが見つかりました。コースとは言っても往復のチケットは個別に用意する会食だけのものですからツ…

映画「すばらしき世界」を観ました。

Amazonプライムビデオで役所広司主演の映画「すばらしき世界」を観ました。佐木隆三が実在の人物をモデルに書いた小説「身分帳」が原作で、モデルの男性は「身分帳」刊行後に死亡しています。ですから「身分帳」は主人公の生前の姿しか書かれておらず…

睡眠時間について

私は元々ロングスリーパー体質で、70歳となった今でも、8時間寝ないと寝足りない感じがします。若い時と違って8時間寝通すなどということはまずできなくなり、3~4時間寝たらトイレに起きてまた寝る、というのがパターンなのですが、最近ではそのトイ…

「枕草子」を現代語訳で読んでみました。

周防柳と冲方丁という二人の作家の平安時代を描く小説を続けて読んだことで、登場人物である紀貫之、紫式部、清少納言の作品にも興味が湧き、若い頃からすれば何度目かのチャレンジですが、もう一度読んでみることにしました。 選んだのは、紀貫之の「土佐日…

冲方丁「はなとゆめ」を読みました。

冲方丁の作品が続いていますが、今回読んだのは、前回の「月と日の妃」の姉妹編とでも呼べそうな「はなとゆめ」です。前回、娘が子供の頃読んでいた「花とゆめ」という少女雑誌のイメージが強くて敬遠していたという事を書きましたが、今も昔もこんな表紙の…

冲方丁「月と日の后」を読みました。

冲方丁の作品つながりで読み始めた「月と日の妃」は、全く予備知識もなかったのですが、偶然現在NHKの大河ドラマ「光る君へ」の主人公紫式部も登場する、藤原氏の栄華・権謀術数を描いた小説でした。「光る君へ」には全く興味がなかったのですが、この小…

周防柳著「逢坂の六人」を読みました。

周防柳という女流作家の「逢坂の六人」という小説を読みました。昨年の今頃から積読状態となっていたのですが、ようやく読破しました。最近私は積読とはいってもKindle内に保存しているものが殆どで、実際に積み上げているのは少ないのですが、この作…

冲方丁著「麒麟児」を読みました。

冲方丁の「麒麟児」を読みました。最近読書量が極端に減っていて、積読状態のものが20冊近くになっているのですが、物理的な積読ではなくKindleでの保存ですから日頃目に留まることも無く、積読している意識が無いのが災いしていますね。 冲方丁(う…

町田そのこ著:「52ヘルツのクジラたち」を読みました。

私がいつも愛読しているブログで紹介されていた、表題の本を読んでみました。ある方のブログに触発されてドライブに出掛けてみたり、バイクツーリングの参考にしたり、今回のように紹介された本を読み始めたりと、ブログを書く以外でも、私の生活にブログは…

桜桃忌、太宰治の命日に三鷹の禅林寺にある墓所に行ってきました。

6月19日は太宰治が亡くなったことを偲ぶ日、桜桃忌でした。彼は愛人と共に6月13日に入水自殺したのですが、発見されたのが19日で、奇しくもこの日が太宰の39回目の誕生日でしたから、この日を命日として桜桃忌と名付けたのだそうです。太宰はサク…

活字の世界に戻って、冲方丁(うぶかたとう)著「戦の国」を読みました。

冲方丁(うぶかたとう)という作家の「戦の国」という小説を読みました。コロナで熱が高かった時には活字を追う気力もなく、オーディブルのお世話になったのですが、熱が下がってからは、朗読をゆったりと耳で聞き続けることのもどかしさと、何より読みたい…

Audible(オーディブル)初体験:ディーリア・オーエンズ著「ザリガニの鳴くところ」

遺憾ながらコロナに感染してしまい、自宅療養を余儀なくされた一週間でしたが、熱が高いと目で活字を追うという気力も起きず、かといって始終うとうとしているので本格的な眠りも訪れず、という時にAmazonのAudible(オーディブル)には30日…

周防柳(すおうやなぎ)著「高天原-厩戸皇子の神話(たかまのはら-うまやどのみこのかみばなし)」

周防柳という作家の「高天原-厩戸皇子の神話」という小説を読みました。彼女の作品は「蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)」に続いて2作目で、漢字の読ませ方が独特ですが、飛鳥時代の話ですから訓読みが基本なんでしょうね。 高天原 ── 厩戸皇子の神話 (集…

万城目学「パーマネント神喜劇」と浅田次郎「憑神」

先日の「バベル九朔」に続いて、万城目学の「パーマネント神喜劇」という小説を読みました。最近我が家の愛猫「ロク」に妻と交代でつくことが多くなり在宅比率が高まっていますから、読書や映画鑑賞に使う時間も少し長くなってきました。 パーマネント神喜劇…

久しぶりの万城目ワールド:「バベル九朔」という小説を読みました。

万城目学(まきめまなぶ)の「バベル九朔」という小説を読みました。この人の作品で初めて読んだのは「鴨川ホルモー」で、ホルモーをホルモンだと思って読み始めたことを憶えています。 バベル九朔 (角川文庫) 作者:万城目 学 KADOKAWA Amazon これで、いわ…

帚木蓬生著「ソルハ」を読みました。

「守教」に続いて帚木蓬生の「ソルハ」という小説を読みました。「ソルハ」とはアフガニスタンの言語のひとつダリ語で「平和」という意味です。文中でも重要な場面で出てきますが、描かれているのは「ソルハ」にはほど遠いタリバン政権下のアフガニスタンで…

帚木蓬生著「守教」を読みました。

ここのところ、キングダムという長編アニメに嵌ったりして、なかなか本を読む時間がとれていませんでしたが、キングダムも観終わりましたので、長い間放置状態だった、表題の「守教」という小説にとりかかり、先日ようやく読み終えました。 守教(上) (新潮文…

帚木蓬生著「襲来」を読みました。

標題の「襲来」という小説を読みました。私の好きな帚木蓬生という作家の作品で、鎌倉時代の宗教家、日蓮の生涯を描いたものです。 襲来 上下巻 セット 講談社 Amazon 「襲来」というタイトルは、蒙古襲来、いわゆる元寇のことで、日蓮は「立正安国論」の中…

無料版でコミック「ゴールデンカムイ」を読みました。

ゴールデンカムイというコミック・アニメのことは以前から知ってはいましたが、特に興味も持たず、それっきりになっていました。 カムイとはアイヌ民族の神を表す言葉ですが、私の世代でカムイと言えばやはり故白土三平さんの「カムイ伝」「カムイ外伝」が…

「てにをは」が気になる。

重箱の隅をつつくような奴と思われそうですが、文章の「てにをは」とかが結構気になるタイプです。 職場でも部下や後輩の報告書、企画書を読んでいて、本筋ではないこのあたりが気になって仕方がないことがよくありました。こういったことに口を出すと小さい…

村上春樹と村上龍

村上春樹と村上龍、両村上氏はデビューした時期も近く、どちらも時代を代表する作家として扱われて、特に村上春樹は熱狂的な信者を得ました。今年もノーベル文学賞の候補としてオッズ3位とか言われていましたが、候補と言われ始めて16回目(らしいです)…

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